国立大学法人 岡山大学

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文部科学省「研究開発マネジメント人材に関する体制整備事業」に採択~「知」から新たな価値を生み出すことのできる研究開発マネジメント人材の育成:岡山大学URAモデルなど特色ある取り組みを生かした研修を提供~

2025年12月01日

 本学は10月6日、文部科学省の令和7年度「研究開発マネジメント人材に関する体制整備事業」(実施主体:日本学術振興会)に採択されました。
 本事業は、全国の大学等の研究力を強化するため、研究開発マネジメント人材の活躍を促進し、わが国全体の研究開発マネジメント人材の量的不足の解消および質の向上を図るとともに、適切な処遇・キャリアパスの確立を推進することを目的としており、研究開発マネジメント人材の確保・育成、機関内の人事制度の構築に取り組む意欲のある機関(体制強化機関)を支援するとともに、こうした機関における人材育成を促進するため、優れた研究開発マネジメント人材の育成制度を持ち、他機関に対してノウハウ展開を行う機関(研修提供機関)を支援するものです。本学はこのうち、「研修提供機関」として申請し、採択されました。
 本学は、本事業において、体制強化機関から研究開発マネジメント人材を受け入れ、「研究力の調査分析、経営戦略」、「産学官連携支援、知財関連(地方大学型)」、「スタートアップ支援関連」、「プロジェクトマネジメント」の4つの研修メニューを提供します。プロジェクトマネジメントは本学独自の研修メニューであり、世界最大規模のPM組織であるPMIアジアパシフィックおよび一般社団法人PMI日本支部(会長:端山毅、副会長:藤井新吾ら)との長年の密な連携実績に基づき研修を実施します。
 11月27日に日本学術振興会主催で実施されたプレキックオフミーティングでは、本学の事業責任者である佐藤法仁副理事・副学長・上級URAが本学研修の概要を説明。自身がURA職として本学に着任し、わが国で初めて教員や転職者からではなく、純粋なURAから副理事や副学長に就任したこと。さらには研究部門のみならず、総務や企画、評価、経営力強化(財務)、学事、総合技術部本部長などの非研究部門をも所管してきた経験も踏まえて、URA人材が研究のみならず大学法人全体の経営に関与することの重要性と、そのための育成などについて参加者に語りました。
 本学は、本事業を通じて、知から新たな価値を創出する人材「ナレッジワーカー」を育成・輩出することにより、新たな価値の創出を強化し、社会変革の推進に貢献します。また、URAを単なるサポート(研究支援)人材ではなく、執行部の研究ブレーン(高度研究マネジメント人材)として、大学の経営戦略に広く直接的に関わる「岡山大学URAモデル」を活用した研修を提供することにより、派遣元大学の意識変容を促し、人と組織の変革に寄与します。どうぞ地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と本事業に参画する各大学の取り組みにご期待ください。

○那須保友学長のコメント
 本事業を申請する前、本学会議において「研究開発マネジメント人材だから研究部門が対応するということはせず、本事業は全学で対応する」と号令を発しました。そのため、本学の研修は全学を挙げて対応します。研究開発マネジメント人材は、単に研究のことのみ知っているだけでは物事に柔軟に対応することはできません。また、将来のキャリアとして経営層に上がっていく人材としても、全体を知っていなければ役に立ちません。さらには、本学を含めた研修提供機関がどれだけ人材を育成しても、派遣元となる体制強化機関が人材を活用できなければ本事業の意味も薄れてしまいます。そのため、本学の研修では派遣元機関への働きかけも行います。
 また本学は、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の採択大学として、さまざまな挑戦的な組織・制度改革を実施しています。これらの変革に直に触れる研修メニューを取り揃えています。研修者をお客様扱いせず、本学教職員らと共に新しい学問の府を築き上げる挑戦者として扱います。どうぞ、知から新たな価値を創出するナレッジワーカーの活躍にご期待ください。

【本件問い合わせ先】
岡山大学研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課
TEL:086-251-7116
E-mail:adc7116◎adm.okayama-u.ac.jp
   ※@を◎に置き換えています。

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