2月14日、岡山県総合グラウンド津島遺跡エリア(遺跡&スポーツミュージアム周辺 ~ 岡山大学津島キャンパス ~ Jテラスカフェ)にて、地域文化資源を生かした学習機会の創出を目的として、「吉備路お散歩会(津島遺跡エリア)」を開催しました。教職員・学生・地域の方など、約25人が参加しました。
本取り組みは、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として、地域の歴史資源の利活用と他団体との協働を通じ、大学院社会文化科学研究科の白石大学院生らの研究成果「高齢者には生涯学習と身体活動がお勧め!~主観的な老いの体験に対するポジティブな効果を縦断研究で実証~ - 国立大学法人 岡山大学」を、“歩く・学ぶ・気づく”を軸に社会実装することを目的に、楯築ルネッサンス・吉備学会と協働で実施しています。
開会にあたり、槇野博史楯築ルネッサンス代表(香川県病院事業管理者・前岡山大学学長・岡山大学名誉教授)があいさつし、身近な文化資源を生かした「歩くことによる地域の魅力発見」の意義について語りました。
続いて、遺跡&スポーツミュージアムの島崎学芸員より稲作文化の起源、津島遺跡の歴史、当地の文化的背景に関する解説が行われ、参加者は水田跡・復元住居などの遺跡群を巡りながら「歩きながら学ぶ」体験を共有しました。
遺跡見学後は、岡山県総合グラウンドからJテラスカフェまで散策。カフェでの懇親会では、国定剛氏(協会けんぽ岡山支部長・吉備学会医療福祉委員長)が司会進行を務め、穏やかな雰囲気のもと交流を深めました。
冒頭のあいさつでは、井上峰人楯築ルネッサンス副代表(倉敷商工会議所前会頭・関西学園理事長)が、「地域・大学・若い世代をつなぐ場」としての本取り組みへの期待を語りました。
続いて、槇野代表から、楯築ルネッサンス公式HP槇野先生の「吉備路で健康づくりを!」に掲載されている、槇野名誉教授が撮影した吉備路の史跡に関する写真の紹介とその解説がありました。
楯築ルネッサンスで活動する学生ボランティア・白石楓佳さん(岡山理科大学3年)は、「今日のおさんぽの会の体験が『また歩いてみたい』、『もっと知りたい』につながってほしい」とコメント。また、学生が制作に関わってきた槇野先生の「吉備路で健康づくりを!」HPに掲載されている、遺跡巡り散策や、R&D_showcase.2025でも紹介した古墳巡りバスツアーを活用した健康づくりの推進について、「生活習慣病の危険因子として運動不足があるが『のぼれる』、『入れる』といった体験ができる特徴を持った吉備路エリアの古墳・吉備路の散策を、生活習慣病予防やフレイル予防のために運動量を増やすきっかけとして提案したい」、「このような取り組みは、SDGs第3目標 3-4『2030年までに、予防や治療をすすめ、感染症以外の病気で人々が早く命を失う割合を3分の1減らす。心の健康への対策や福祉もすすめる※』に貢献しうると考える」と説明がありました。
本学大学院社会文化科学研究科の三宅沙有美客員研究員(理学療法士)からは、心理学的手法「レーズン・マインドフルネス」の体験が提供され、参加者全員が五感を使ったマインドフルネスを実践。また、三宅客員研究員と白石大学院生による未来展望(Future Time Perspective)研究の紹介と「未来展望ワーク」のデモも実施し、参加者が自分の物語を可視化する体験を通じ、心理学を“その場で学ぶ”機会となりました。
最後に、吉備学会の今西通好会長より「生涯学習と健康づくりの重要性」について講評が行われ、イベントは盛会のうちに終了しました。本取り組みは、研究成果の社会実装・地域文化資源の活用・学生活動との連携の点から高く評価され、R&D Showcase 2026において学生最優秀賞を受賞しています。
岡山大学は今後も、地域と協働しながら“歩く・学ぶ・気づく”を組み合わせた新しい学びと健康づくりの場を創出していきます。
※感染症以外の病気とは、糖尿病・高血圧・メタボ・慢性腎臓病など生活習慣病・フレイル
【本件問い合わせ先】
大学院社会文化科学研究科堀内研究室内
楯築ルネッサンス事務局 白石奈津栄(広報副委員長)
Email:psnu2c27◎s.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
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2026年03月12日