本学は5月14日、研究・イノベーション共創機構附属自然生命科学研究支援センター分析計測・極低温部門分析計測分野に、SX(Shared Transformation)プラットフォームによる国内第1号としてトリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析装置(日本電子株式会社製)を導入しました。
同装置はシングルモードによるスキャン選択イオンモニタリング(SIM)測定のほか、高速・高感度な選択反応モニタリング(SRM)測定による微量検出・定量分析にも威力を発揮するガスクロマトグラフ質量分析装置です。今後稼働調整を進め、6月4日から本格稼働。9月初旬には利用者向け講習会の開催を予定しています。
SXプラットフォームは、従来の「買う」から「借りる」への選択肢を拡大しつつ、設置費や保守費、修理費、撤去費の4経費を含めた形で利用できる、新たな研究機器プラットフォームです。昨年度、本学と日本電子株式会社が共同で設立し試行運用を開始。本年度より本格始動を開始した我が国の研究基盤・研究機器共用等を支える新たな産学連携プラットフォームです。
機器選定にあたった学術研究院教育研究マネジメント領域の樹下成信准教授と本学統括部局である総合技術部の中野知佑サイティック・コーディネーターは「これまで共用機器を導入する際には『買う』が当たり前でしたが、SXプラットフォームを活用することで、これまで課題となっていた設置費や保守費、修理費、撤去費を気にせずに、食品、環境、工学、医薬といった幅広い分野で低分子化合物の同定に必須な汎用性のある機器を導入することができました。講習会などを通じて学内のみならず、近隣大学や企業からも広く利用者を募り、研究や製品開発に役立てていただきたい」とコメント。またSXプラットフォーム担当の佐藤法仁副理事・副学長・上級URAは「今回のSXプラットフォーム国内第1号の設置にご尽力いただいた関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。SXプラットフォームを創設した大学として、実際の運用もきちんと行うことでレンタル・リースの運用の課題点などを洗い出すとともにレンタル・リース文化の醸成などを育んでいくこともできると考えます。わが国の研究環境の改善は喫緊の課題です。それとともに従来の考え、行動を刷新し、新たな行動を取る必要があります。今回はそのひとつとなります。どうぞ今後の取り組みにご期待ください」とコメントしました。
本学は研究基盤の強化と研究機器の共用促進を通じて、わが国全体の研究・イノベーション創出の強化推進に取り組んでいきます。今後も「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の採択大学であり、地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる開かれた研究大学:岡山大学の絶え間ない変化と挑戦と、SXプラットフォーム事業活動にどうぞご期待ください。
〇那須保友学長のコメント
SXプラットフォームは本学のプラットフォームではありません。わが国の研究環境の改善や研究基盤・研究機器共用の強化等を「当事者」としての責任を持ち、決断し実行されるみなさんのプラットフォームです。SXプラットフォームは今までにないお得なものですが、毎年のリース・レンタル費用が必要です。また、どの機器を借りて、どの機器を買うかなど全学の判断も必要です。つまりSXプラットフォームの運用は、大学がしっかりとした財務マネジメントと統括部局による研究機器管理ができていないと運用できないことを意味します。
私たち大学はスピード感を持って変わらなければいけません。今回の件も、変革のひとつです。本学はこれまでの思考・判断を刷新し、絶えず新しい価値を見いだす努力を積み重ねます。どうぞ開かれた地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の挑戦にご期待ください。
<参考>
・SXプラットフォームのホームページ
・SXプラットフォームシンポジウム「“借りる”からはじめる新たな研究基盤強化の構築」を開催
・岡山大学コアファシリティポータルサイト(CFPOU)
【本件問い合わせ先】
総合技術部事務室
E-mail:sougougijutsubu◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
Webサイト:岡山大学総合技術部
レンタル・リースプラットフォーム「SXプラットフォーム」を利用した研究機器を初導入!~財務マネジメント改革と統括部局の研究機器管理を強化し実現へ~
2026年06月01日