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本学との共同研究が実を結ぶ 洋菓子メーカー・(株)サンラヴィアンが 農林水産省「加工食品CFPモデル事業」に採択 ~CFPを通じた企業ブランド価値向上に関する共同研究が、社会実装のステージへ~

2026年08月27日

 本学が2025年12月より共同研究を進めている、岡山県里庄町の洋菓子メーカー・株式会社サンラヴィアンが、このたび、農林水産省「令和8年度加工食品CFPに係るモデル事業」に採択されました。本学との共同研究を通じて積み重ねてきたCFP(カーボンフットプリント)算定の知見が高く評価された形で、今後1年間、農林水産省とも連携しながら、加工食品分野における実践的なCFP算定モデルの構築に取り組みます。
 同社は、主力商品として手作りデコレーション用スポンジケーキ、フルーツケーキやベルギーワッフルなどを手がける洋菓子メーカーで、「キチンとした商品を、キチンと誂え、キチンとお届けする」という企業理念のもと、品質へのこだわりに加え、環境・社会課題への対応にも積極的に取り組んできました。本学とは2025年12月より、製品のCFPを切り口とした企業ブランド価値向上に関する共同研究を開始しており、今回の採択は、その取り組みが着実に社会実装のステージへと進んでいることを示すものです。
 CFPとは、製品の原材料調達から生産、流通、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスをCO2排出量に換算し、表示する仕組みです。食品産業ではサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル実現が社会的な課題となっており、農林水産省は今回のモデル事業を通じて、加工食品分野におけるCFP算定の実践的なロールモデルづくりを進めています。中小企業にとってCFP算定はハードルが高いとされる中、サンラヴィアンが自ら手を挙げ、大学との連携のもとに挑戦を続けている点は、地域企業による先進的な取り組みとして注目されます。
 本学学術研究院社会文化科学学域の天王寺谷達将教授は、「CFPは気候変動の課題に対処するための有力な手法である一方、算定の効果やハードルについてのイメージができない等の理由で、中小企業では取り組みが進みにくいのが実情です。サンラヴィアン様との共同研究で得られた知見が、今回のモデル事業採択という形で社会に評価していただけたことを大変うれしく思います。今後は農林水産省のモデル事業という新たな枠組みの中で、企業ブランディングの観点も含めた、実践的で汎用性の高いCFP算定・活用モデルを構築し、同じ課題を抱える全国の中小企業にとって参考となる知見として発信していきたいです」とコメントしています。
 本共同研究では、天王寺谷教授の学術的指導のもと、同社が製造・販売する約100製品を対象としたCFP算定や、低CFP製品の効果的な表示方法の検討、消費者インタビューを通じたブランド価値への影響分析などを進めてきました。今回のモデル事業採択を機に、こうした研究成果を実際の事業活動の中でさらに検証・発展させ、加工食品業界全体へと展開可能な知見として磨き上げていきます。
 本学は、地域の中小企業が抱える環境課題の解決に、大学の学術的知見を実践的な形で還元することを目指しています。今後もサンラヴィアンとの共同研究、および農林水産省モデル事業への協力を通じて、スポンジケーキやベルギーワッフルといった同社の主力製品を起点にCFP算定の実装を進め、そこで培ったノウハウを広く社会に発信することで、地域企業の持続的な成長と脱炭素社会の実現に貢献していきます。

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【本件問い合わせ先】
 研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部 舩倉
 TEL:086-251-8466
 Email: co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
 ※@を◎に置き換えています。

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