国立大学法人 岡山大学

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“坂も、砂利も、段差もある。だから走る価値がある”― 岡山大学が地図・許認可・保管・宿泊まで一体支援、吉備中央町に自動配送ロボットの実証フィールドを開設 ―

2026年07月31日

◆発表のポイント

  • 岡山県吉備中央町を自動配送ロボット・小型モビリティの走行実証フィールドとして整備し、参加企業・研究機関の募集を開始しました。実施期間は2026年9月1日〜11月20日です。
  • ロボット走行用の点群地図、GNSS自己位置マップと機器貸出を提供するほか、走行許可の警察手続きは岡山大学が代行します。ロボット保管拠点・屋外作業場・宿泊補助も用意しています。

 岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座(整形外科)の長谷井嬢教授(特任)は、同学術研究院環境生命自然科学学域と連携し、岡山県吉備中央町を自動配送ロボット・小型モビリティの走行実証フィールドとして整備し、参加企業・研究機関の募集を開始しました。
 吉備中央町は、2022年に全国で初めて「デジタル田園健康特区」に指定された中山間の町です。高齢化が進み、買い物や医療へのアクセスが現実の課題となっている一方、計画都市・吉備高原都市を中心に歩道が広く整備されており、自動配送が「あれば便利」ではなく「なければ困る」地域での走行検証が可能です。坂、砂利、段差、通信インフラの弱さといった、都市部の整備されたフィールドでは出会えない条件があることも、社会実装に向けた検証の場としての大きな特徴です。
 参加企業には、3D点群地図やGNSS自己位置マップの提供、警察手続きの代行、保管拠点・宿泊補助など、走行検証に集中できる環境を用意しています。実施期間は2026年9月1日(火)〜11月20日(金)で、期間内の日程・ルートは柔軟に調整可能です。詳細・エントリーは特設サイトをご覧ください。
https://kibichuo-robot-delivery.vercel.app/

◆研究者からひとこと

 私たちは2023年に岡山大学病院のデジタルツインを構築・公開して以来、工学部の研究者とも連携しながら、院内をロボットが走行するための研究開発を進めてきました。しかしその過程で強く感じてきたのは、病院の中だけを自動化しても、暮らしの課題は解決しないということです。高齢化が進む中山間地域では、薬や食料品を届けること、そして病院まで移動すること。「モノ」と「人」の移動そのものが日々のハードルになってきています。院内の搬送から、玄関の外へ、バス停へ、そして家の前へ。屋内と屋外を分け隔てなく、人とモノが自動で移動できる社会をつくることが、私たちの目指す姿です。
 吉備中央町には、坂も砂利も段差もあります。しかし、だからこそ、ここでの検証が社会実装への確かな一歩になると信じています。走行に集中していただけるよう、地図・許認可・保管・宿泊まで環境はこちらで整えました。「まず現地を見たい」というご相談だけでも大歓迎です。町と大学と企業が一緒になって、中山間地域の暮らしを支えるモビリティの未来をつくる、この広大なフィールドで、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

長谷井教授(特任)

■研究資金
 本研究は、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の支援を受けて実施しています。

<詳しい研究内容について>
"坂も、砂利も、段差もある。だから走る価値がある"― 岡山大学が地図・許認可・保管・宿泊まで一体支援、吉備中央町に自動配送ロボットの実証フィールドを開設 ―


<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)医療情報化診療支援技術開発講座
教授(特任) 長谷井 嬢
(電話番号)086-235-7273

年度