セルロプラスミン, CP (ceruloplasmin) 


測定法:ネフェロメトリー法

外注会社:SRL(平成17年6月16日より)
       SBS(旧住友)(平成17年6月15日まで)

臨床的意義
 
セルロプラスミンは、青色のα2 glycoproteinであり、血清中の銅の90〜95%はこの蛋白の中に含まれている。セルロプラスミンの生体内での働きは必ずしも明らかになっていない。その機能として考えられるのは銅のtransport proteinとしてのものであるが、セルロプラスミンの働きはまたsuperoxide anion radical(O2-・)のscavengerとして血中の主要なantioxidantと考えられるようになっている。

異常値を示す疾患
高値疾患: 悪性腫瘍、感染症、急性心筋梗塞、鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ滞、肝硬変、活動性慢性肝炎、関節リウマチ、SLE、肺気腫

低値疾患: Wilson病、Menkes病、遺伝性セルロプラスミン欠損症、吸収不良症候群、急性肝炎、ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症、火傷

基準値:  21 〜37 mg/dL
       
16.0〜31.0 mg/dL (平成14年6月28日まで)

相関:y=1.004x+0.796 r=0.985 y:新、x=従来 (平成17年4月7日より機種変更のため) 

小児の基準値
 生後1ヶ月から3ヶ月の間にかなり上昇しその後11ヶ月まで緩やかに増加した後、成人になるまで減少し続ける。

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目
低値
総蛋白(TP)
血清鉄(Fe)
Ferritin
肝機能検査

高値 
CRP
血沈

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