アルカリフォスファターゼ染色, neutrophil  alkaline phosphatase score (NAP)

令和元年7月25日より中止

臨床的意義
 
好中球アルカリフォスファターゼ(neutrophil  alkaline phosphatase score;NAP)スコアとは、末梢血の成熟好中球のアルカリフォスファターゼ(ALP)活性の程度を末梢血液標本のALP染色による陽性顆粒の密度から判定量に測定し、スコアとして表したものである。古くから慢性骨髄性白血病(CML)の診断に重要な検査として知られているが、他の各種血液疾患の補助診断にも有用とされている。

異常値を示す疾患
高値示す疾患
慢性骨髄増殖性疾患(真性赤血球増加症、原発性慢性骨髄線維症、慢性好中球性白血病)
リンパ増殖疾患(リンパ性白血病、悪性リンパ腫)
貧血(再生不良性貧血)
薬剤の影響(経口避妊薬、副腎皮質ステロイド)
その他(重症細菌感染症、末期癌、Down症候群)

低値を示す疾患
慢性骨髄増殖性疾患(CMLの慢性期、原発性慢性骨髄線維症の一部)
急性骨髄性白血病の一部
貧血(発作性夜間血色素尿症、鉄欠乏性貧血、溶血性貧血の一部、骨髄異形成症候群の一部、巨赤芽球性貧血の一部)
その他(低フォスファターゼ血症、ウイルス感染)
 
測定方法: 用手法(朝長法)

容器:血液:(赤)EDTA-2K入り試験管 骨髄:塗抹標本2枚

関連項目


PAS染色
鉄染色
ペルオキシダーゼ反応
骨髄像

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