エリスロポエチン, EPO (erythropoietin )


測定法:CLEIA法(平成28年4月11日依頼分より)
      RIA2抗体法(平成28年4月8日依頼分まで)

外注会社:LSIM(平成26年4月1日より社名変更 旧MCM)

臨床的意義:
 
エリスロポエチン(EPO)は、主に腎臓から分泌される分子量約34,000、165個のアミノ酸から成る糖蛋白性の造血ホルモンで赤血球の産生をコントロールしている。貧血になると組織の酸素欠乏が起こり、これが刺激となってEPOの産生が促進され、骨髄の幹細胞に作用して赤血球の分化にかかわる。その後 、赤血球の増加により酸素不足が解消するとEPO産生は止まりバランスが保たれる。EPOは腎性貧血と多血症の鑑別のために測定され、腎性貧血の場合はヘモグロビン濃度に逆比例して上昇する。多血症に関しては、循環赤血球量が増加している絶対的多血症と、増加していない相対的多血症に分類される。EPO値が高値を示すものを二次多血症、示さないものを真性多血症と診断する。

異常値を示す疾患
高値を示す病態: 
エリスロポエチン産生腫瘍、急性白血病、再生不良性貧血、骨髄異形症候群(MDS)

低値を示す病態: 真性多血症 

基準値: 4.2〜23.7 mIU/mL(平成28年4月11日依頼分より)
       
9.1〜32.8 mIU/mL(平成28年4月8日依頼分まで)

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

生理的変動
・性差・年令差は認められないが妊婦では高値を示す
・日内変動があり夜間高値を示す

関連項目

Ferritin
TIBC/UIBC
血中葉酸値
ビタミンB12

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