葉酸, FOLA : folic acid
平成18年7月18日より院内検査実施

外注会社:SRL(平成17年6月16日より平成18年7月14日まで)
       SBS(旧住友)(平成17年6月15日まで)

臨床的意義
 葉酸としての生理的意義は,生体内のホルミル基, メテニル基,メチレン基,メチル基,ホルムイミノ基などのC1単位の転移反応に関与する酵素群の補酵 素として反応を促進する点にある。そのため,プリン・ピリミジン代謝やアミノ酸代謝(グリシン,セリン,ヒスチジン,メチオニン,システインなど),さらには蛋白質合成開始などに直接的な影響を及ぼしている。葉酸はビタミンB12とともに増殖細胞におけるDNA合成の円滑な進行に不可欠な物質である。葉酸は,欠乏するとビタミンB12欠乏と同様,巨赤芽球性貧血を呈し,またビタミンB12欠乏に比べて葉酸 欠乏のほうが,舌炎や胃腸症状は強く,神経症状は弱いかあるいは認められないのが一般的である。

異常値を示す疾患
高値疾患: 先天性酵素欠損症 ・葉酸投与

測定法:ECLIA法(平成24年4月25日より)
      
CLEIA法(平成18年7月18日より平成24年4月24日まで)
      
CLIA法(平成17年4月6日まで)

低値疾患: 吸収不全症候群・溶血性貧血 ・甲状腺機能亢進症

測定機器: コバス8000(e801)(平成29年12月8日より)
コバスe411(平成29年5月8日より平成29年12月7日まで)
       
Eモジュール(平成24年4月25日より平成29年5月2日まで)
        Unicel DxI 800(ベックマン・コールター)(平成18年7月18日より平成24年4月24日まで)

基準値: 3.89〜26.8ng/mL
 (平成28年11月1日より
       2.40〜9.70 ng/mL  (平成24年4月25日より平成28年10月31日まで)
       3.1ng/ml以上(平成17年4月7日より平成24年4月24日まで)
       3.6〜12.9 ng/ml(平成15年4月1日より)
      
(平成15年3月31日まで2.4〜9.8 ng/ml)

内容変更について
平成29年12月8日



平成28年11月1日
改良試薬へ変更


従来法との相関(平成24年4月25日)
 



平成19年4月18日
1.試薬変更

2.性能評価

相関
平成29年5月8日
X=旧機器
Y=新機器
Y=0.990X+0.485 r=0.989  n=105

平成18年7月18日
X=外注(SRL)
Y=新機器
Y=0.881X+0.005 r=0.994 n=52

平成17年4月7日より外注会社SRL機種変更
x:従来
y:新
y=0.735x+0.450 r=0.919

検体採取・測定条件
・EDTA-2K,2Naでは測定に誤差を生ずる。
・溶血で高値となる。
・冷蔵保存では低下傾向を示す為,必ず 凍結保存をする。

生理的変動
・アルコール中毒で低値を示す。
・妊娠で低値を示す。

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

血清鉄(Fe)
TIBC/UIBC
ビタミンB12

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