グルカゴン, glucagon,IRG(immunoreactive glucagon)


外注会社:BML
(平成15年3月31日まで大塚)

測定方法:RIA・2抗体法

基準値  70〜160 pg/mL(平成15年3月31日まで40〜140 pg/ml)

臨床的意義
(1)グルカゴンには、膵グルカゴンと腸管グルカゴンがあるが、ここで測定しているのは前者である。
(2)早朝空腹安静時をもって基礎値とするが(ただし、長時間絶食させると、この基礎値は上昇する)、この値が1,000pg/ml以上にも増加していればグルカゴノーマの疑いが強い。
(3)指定の容器に採血し、冷却遠心後血漿を凍結保存する。

病態の推定
高いとき: グルカゴノーマ ・多発性内分泌腺腫症[I]型 ・急性膵炎・感染症、ストレス ・先端巨大症 ・巨人症 ・クッシング症候群・GH単独欠損症・慢性腎不全・褐色細胞腫・肝硬変、慢性肝炎・急性心筋梗塞・糖尿病・飢餓時 など

低いとき: グルカゴン欠損症・慢性膵炎・下垂体前葉機能低下症・アジソン病

採取容器: 専用容器(EDTA-2Na+トラジロール)を用いる。

関連項目

血糖(グルコース), 尿糖, 髄液糖
インスリン, Insulin(IRI)
C−ペプチド(CPR)
ソマトスタチン

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