岡山大学病院 口唇裂・口蓋裂総合治療センター

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合併しやすい病気

合併しやすい病気

 一般的に口唇裂・口蓋裂は単独で発生することが多いですが、他の合併症を伴って生まれてくる場合も稀ではありません。具体的には、

  • 手足の異常(合指症、多指症など)
  • 心臓の異常(心室中隔欠損症、ファロー四徴症など)
  • 頭蓋の異常(頭蓋骨早期癒合症など)
  • 耳介の異常(副耳、小耳症など)

などが見られます。手足や耳介の異常はすぐに診断ができますが、心臓の異常に関してはすぐには症状が出ないこともあるため、診断が遅くなる可能性があります。そのため、なかなか体重が増えないなどの症状がみられるときには、専門の医師による心臓の超音波検査などを受けて頂く場合があります。

 また、口唇裂・口蓋裂が大きな症候群の中の一症状として出現することもあります。口唇裂・口蓋裂を伴う症候群は多数ありますが、主なものとしては、

  • ピエール・ロバン症候群
  • ダウン症候群
  • 22q11.2欠失症候群
  • トリーチャー・コリンズ症候群
  • 第1第2鰓弓症候群

などです。このような場合は、他の重篤な合併疾患を伴うことが多いため、それらの治療ともタイミングを合わせながら、口唇裂・口蓋裂の治療を行っていく必要があります。

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