国立大学法人 岡山大学

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「おかやま自動車要素技術共創コンソーシアム」発進―大学と企業が連携し自動車関連技術の研究開発を加速

2021年03月23日

 本学と岡山県は3月11日、「おかやま自動車要素技術共創コンソーシアム」(ACCEL)の設立総会を開催し、コンソーシアムを発足させました。
 ACCELは、岡山県「大学と連携した地域産業振興事業」の一環として、共同研究を目指す企業と大学研究者などが集い、多面的な連携を行う「共創の場」として本学に設置。自動車軽量化、部品加工高度化を中心とした要素技術全般を対象とし、共同研究の促進を図ります。
 ACCELでは、本学津島キャンパスに会員が利用できる「オープンラボ」を開設するほか、研究テーマごとにワーキンググループを結成し、共同研究に向けた検討を行います。また、学生と企業との交流イベント、技術向上のための勉強会なども開催する予定です。
 総会はオンラインで実施し、会員企業16社、本学を含む大学等5機関、岡山県、岡山県産業振興財団から約80人が参加。運営に関する規約、事業計画などが審議され、承認されました。会長に就任した大学院自然科学研究科の大橋一仁教授は、「岡山県自動車産業における研究開発を加速できるよう、さまざまな事業にフルスロットルで取り組んでいきたい」と意気込みを述べました。
 総会後には、名古屋大学客員准教授でもある野辺継男インテル事業開発・政策推進ダイレクター兼チーフ・サービス・アーキテクトによる設立記念講演「CASE、MaaSの拡大によるモビリティ社会像の予測」をオンラインで開催。野辺事業開発・政策推進ダイレクターは、ICT を活用した新たなモビリティサービス「MaaS」(モビリティ・アズ・ア・サービス)、Connected、Autonomous/Automated、Shared、Electricの「CASE」の概念が自動車産業における技術革新をもたらしつつあると解説し、同時に自動車のEV(電気自動車)化と再生エネルギーの導入拡大が世界的な傾向となっており、産業構造が変わりつつあると指摘しました。岡山には大規模な太陽光発電施設が多数存在する地域特性があり、その特性とMaaS・CASEといった概念をかけ合わせることで、岡山地域にふさわしい新たな研究開発テーマが生まれるとアドバイスしました。
 記念講演は、ACCEL会員のほか、一般の方々など約110人が聴講しました。


○岡山県内の自動車産業に関係する企業・研究者の研究開発を加速(アクセラレート)する存在になれるようにとの願いを込め、英語名称「OkAyama Co-creation Consortium for automotive ELemental technology」から取った「ACCEL」(アクセル)を通称としています。

○本コンソーシアムには随時参加可能です。ご関心のある方は下記の宛先までお問い合せください。

【本件問い合わせ先】
ACCEL事務局(研究協力部産学連携課 産学連携支援グループ)
TEL:086-251-8466
accel-info◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。

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