国立大学法人 岡山大学

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統合的リスクマネジメント(ERM)の構築・運用に向け、役員・教職員が事業継続プロフェッショナル(ABCP)資格を取得

2021年04月02日

 国際的な事業継続の専門家資格「事業継続プロフェッショナル(ABCP: Associate Business Continuity Professional)」を本学の役員・教職員ら6人が取得しました。国内大学の教職員の取得者はこれまで3人のみで、岡山県内では初めての快挙となります。
 ABCP資格は、DRIインターナショナル(Disaster Recovery Institute International)認定の世界標準(プロフェショナル・プラクティス)に基づいており、取得者はグローバル・スタンダードな事業継続の基本的な知識を身に付けていることが証明されます。
 本学は令和2年度、内閣府「国立大学イノベーション創出環境強化事業」に採択されました。同事業の取り組みの一つとして、新型コロナウイルス感染症対策における研究BCP(Business Continuity Planning)の先導的な取組を踏まえた、リスクマネジメントの機能とノウハウを活かし、組織の価値創造やイノベーション達成のための全体最適・継続的改善に力点を置いた、統合リスクマネジメント(ERM)の構築・運用を進めています。
 その一環として、令和3年2月から3月にかけて、ERMを担う人材を育成するため、リスクマネジメントの一部を構成する危機管理・BCPについて学ぶ「DRII認定ABCP(事業継続プロフェッショナル)資格取得講座」をDRIジャパンの長瀬 貫窿理事長を講師に迎えて実施。受講者は、同講座の仕上げとして、学んだ知識をテストするため、本資格取得に挑み、見事に合格を勝ち取りました。
 3月30日、合格しABCPとなった那須保友理事(研究担当)・副学長、研究推進機構の浅田学教授、宇根山絵美主任URA、研究協力部産学連携課の難波義人主査、吉田昌彦主査、松本尊道事務職員の6人が槇野博史学長に資格取得を報告。槇野学長は難関資格合格を讃えるとともに、「今後の活躍に大いに期待する」と激励しました。
 ABCP資格は、世界中で14,000人以上の認定者が存在しますが、国内大学の教職員においては令和3年3月時点で3人のみでした。今回の成果により、本学は既取得者の山﨑淳一郎・研究協力部長を加え、7人のABCP資格取得者を擁することとなり、世界標準の内部統制やERMの推進に関しても、シナジー効果を生むこととなります。
 また、岡山県内のABCP資格取得者は本学の7人のみであるため、本学では、BCP構築・運用支援チームを組織して、BCP構築・運用を検討されている県内企業等の支援に取り組む予定です。
 本学は今後もABCP資格取得者を増強するなど、ERMを担う人材を育成し、ERMの構築・運用を進めていきます。

○参考記事:
事業継続プロフェッショナル(ABCP)資格取得講座プレ研修を開催(2021年3月4日付新着ニュース)

【本件問い合わせ先】
研究協力部 部長 山﨑 淳一郎
 TEL:086-251-8410

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