国立大学法人 岡山大学

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佐々木助教(医学系)がAMED「令和3年度創薬基盤推進研究事業」に採択

2021年12月16日

 本学大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センターの佐々木崇了助教(学術研究院医歯薬学域(医学系))が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和3年度創薬基盤推進研究事業」(3次公募)に採択されました。
 同事業は、創薬の基盤技術に関する研究を実施し、製薬企業において医薬品等の開発につながるような成果を出すことを目標としています。今回の公募では「送達技術研究分野」と「薬物動態評価技術研究分野」の2つの分野で公募が行われました。
 佐々木助教は、薬物動態評価技術分野のPETイメージング技術を用いた薬物動態評価技術において、「新規医薬品モダリティおよび送達技術開発の迅速化を可能にするPETイメージング/薬物動態解析プラットフォームの構築」という題目のもと申請し、採択に至り、研究開発代表者として令和3~7年度までの期間、研究チームを率いることになります。
 今回の採択を受けて佐々木助教は、「この研究は医薬品開発に重要である薬物動態を可視化する新しい評価医術の開発を目標としています。近年では薬を必要な場所に必要なだけ届ける技術(ドラックデリバリーシステム)により、副作用が少なく患部だけに効くより安全な薬が求められていることや、抗体、タンパク質、核酸など低分子医薬品に変わる新しいモダリティの医薬品が主流となりつつある転換期にあり、従来の動態評価が適応できない事例が多くあります。私たちはこの新しい薬の開発に役立つ技術として薬剤の放射線標識技術とそれらの全身分布を経時的に画像化する可視化技術を開発します。これらの研究は、岡山大学鹿田キャンパス内の「おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)」にあるサイクロトロンやPETカメラを使用して研究を行います。これらの設備や技術は学内の創薬研究支援のみならず、全国の大学・研究機関や製薬企業に活用していただくことも想定しており、これらの取り組みは岡山大学が推進するオープンイノベーションの重要な成果でもあります。」とコメント。5年間の研究活動に意欲を見せました。
 今後、本学の強みである医療系の研究開発力を基に新たな創薬などの医療イノベーション創出ができるよう、本事業を強力に推進していきます。


【本件お問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科産学官連携センター 助教 佐々木崇了
(学術研究院医歯薬学域(医学系))
TEL:086-235-6529

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