国立大学法人 岡山大学

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若手トップリサーチャー研究奨励賞 齋藤准教授、増田特任准教授を表彰

2022年03月28日

 本学は、優れた業績を挙げた若手研究者を顕彰する「岡山大学若手トップリサーチャー研究奨励賞」の文系受賞者に学術研究院社会文化科学学域の齋藤圭介准教授、理系受賞者に異分野基礎科学研究所の増田孝彦特任准教授を選出し、3月8日に本部棟第二会議室で表彰式を行いました。
 齋藤准教授は、<男らしさ>の規範に注目し、ジェンダー論を理論的に問い直すだけでなく、生殖における男女平等問題と生殖補助医療技術の関係にも着目した研究を進めています。日米豪でのヒアリング調査など多国間比較調査を行い、国際比較を通じたジェンダー研究に取り組み、論文や著書も多く発表されていることなど、国際的な活動も高く評価されました。
 増田特任准教授は、「原子核時計」の候補として注目されているトリウム229原子核のアイソマーの生成に関する研究をしており、自らが立案し設計製作した独自の検出システムを用いて、世界で初めてトリウム229原子核のアイソマーを人工的に生成することに成功しました。この技術は世界で唯一岡山大学のグループが有するもので、この技術を生かし、ダークエネルギーの検証や、テーブルトップ素核実験による新物理検証に取り組み、米国で実施されている国際共同実験にも参画し、Q1ジャーナル等の論文成果や多くの競争的研究費の獲得実績が高く評価されました。また、本学の国際研究拠点形成事業RECTORプログラムにも若手研究者として参画し、国際共同研究の推進において今後さらなる活躍が期待されます。
 式では、槇野博史学長が表彰状と記念品を手渡し、「岡山大学はSDGsを推進する研究大学であるが、これを記念として、次世代を担う若手人材の中心として、本学の発展にもご尽力いただき、社会的・国際的にもさらにご活躍してほしい」と激励しました。
 同賞は国際的に活躍できる若手研究者の育成を図るため、平成19年度に創設。研究成果や競争的研究費獲得状況、将来性などを評価基準に、学内で慎重に審査し、受賞者を決定しています。


【本件お問い合わせ先】
研究協力部研究協力課
TEL:086-251-7118

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