国立大学法人 岡山大学

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新技術ーマイクロステップ計測技術を用いて学習意欲の継続を確認

2009年08月26日

ー 麻布高校(東京)生徒を対象にしたNINTENDO DS実験で学習意欲の継続を確認 ー

 本学大学院教育学研究科の寺澤孝文教授を中心とする研究グループは、マイクロステップ計測技術という、画期的学習効果測定技術を確立し、共同研究者の協力を得て、NINTENDO DS用の英単語学習ソフトへ実装しました。これまで2年を費やし、このソフトの測定精度を検証する研究を行ってきた結果、そのソフトにより、基礎研究で得られている測定精度と同等もしくはそれ以上の精度で実力レベルが測定できること、また、ゲーム端末の機能によって、学習者の語彙の到達度の変化を、非常に分かりやすく可視化できることを確認しました。

 今回、長期に学習を継続してもらえる高校生に、確実なメリットを提供できるか否かを検証するため、東京の麻布高校において、平成20年11月から3月にかけて実験を行った結果、高校生に対してこのソフトが確実にメリットを提供できることが示されました。この研究成果は、日本心理学会第73回大会(8月26日~28日開催:立命館大学衣笠キャンパス)において、初めて発表されます。

 マイクロステップ技術とは、実験系認知心理学と教育工学をベースに、学習効果を厳密に測定する心理学の新しい実験計画法と、それをコンピューター等に実装するための新しい測定技術であり、一夜漬け的な学習効果を排除して、学習者個人の実力(到達度)レベルを時系列変化として世界最高レベルの測定精度を誇る高い精度で描き出せる点に特徴があります。寺澤教授らは、この技術を活用し、WEBを通じたE-learningシステム、携帯電話アプリケーション用システム、紙媒体のドリル支援システム等での実用化を進めています。

リリース詳細://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090826-1.pdf
参考資料://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090826-2.pdf

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