国立大学法人 岡山大学

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藤原正澄准教授、松井鉄平准教授に岡山大学「研究教授」の称号を付与

2022年06月27日

 本学は学術研究院自然科学学域の藤原正澄准教授、松井鉄平准教授を研究教授として選任し、4月22日に学長室にて研究教授の称号付与式を開催しました。付与式では、那須保友研究担当理事・副学長の立ち合いのもと、槇野博史学長が藤原正澄准教授と松井鉄平准教授に研究教授の認定証を手渡しました。
 藤原研究教授は、機能性ナノ粒子を用いた新しいナノ計測技術を開拓することを目指して研究を行っています。現在は、蛍光ナノダイヤモンドを用いて、生物個体内の温度を細胞レベルで計測できるリアルタイム3次元温度計測顕微鏡の開発を進めています。これまでに、マウス脂肪由来幹細胞や多細胞モデル動物である線虫での温度計測を実現しており、温度計測という新しい切り口で、生命現象の解明につながる研究を目指しています。
 松井研究教授は、マウスを用いて単一神経細胞と脳血流、神経細胞集団の活動を同時に計測する技術を開発しており、これにより意思決定に関わる脳内機構を解明することを目指しています。また、MRIで計測した脳活動データから機械学習の手法の1つである深層学習を用いて、その人が何をやっていたのかを推定する(脳活動解読)の技術開発も行っており、深層生成モデルと反実仮想説明を組み合わせた新しい手法を開発しました。この技術は、認知症や精神神経疾患の脳画像診断を深層学習により実現するための基礎技術として期待されています。


〇研究教授・准教授制度について
 本学では、研究力強化促進と若手研究者育成などの観点から、優れた研究業績を有する研究者の全学を挙げた支援を実施しています。その支援のひとつとして、「准教授」が独立した研究代表者(PI:Principal Investigator)として活躍することを促進するため、「研究教授」の称号と研究費配分や研究活動の充実などのインセンティブを付与する「研究教授」制度を2018年度から実施しています。また、2020年4月からは、講師と助教を対象とした「研究准教授」制度を実施しています。

〇研究教授の称号を付与されている者(所属は付与時のもの)
佐藤 伸 異分野融合先端研究コア
仁科 勇太 異分野融合先端研究コア
宮地 孝明 自然生命科学研究支援センター
遠西 大輔 岡山大学病院
赤木 剛士 学術研究院環境生命科学学域
内田 哲也 学術研究院自然科学学域
能年 義輝 学術研究院環境生命科学学域

【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
TEL:086-251-8930
http://ura.okayama-u.ac.jp/

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