国立大学法人 岡山大学

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在日フランス大使館担当官、日本原子力研究開発機構理事長らが惑星物質研究所を視察 ~探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから採取した試料を観察~

2022年08月24日

 6月に論文掲載された探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから採取した試料の分析結果が国内外で大きな関心を持たれている中、8月3日に日本原子力研究開発機構から小口正範理事長、三浦信之理事、木原義之人形峠環境技術センター所長が、翌4日に在日フランス大使館からSandrine MAXIMILIEN(サンドリーヌ・マクシミリアン)科学技術担当官とKarin GRAN(カリン・グラン)原子力担当官が視察のため惑星物質研究所を訪問しました。
 今回の視察は、惑星物質研究所がある鳥取県三朝町で開催された第65回キュリー祭式典への来訪に伴うもので、フランス大使館からの研究所視察は平成29年以来です。3日には本学から槇野博史学長、那須保友理事(研究担当)、袖山禎之理事(財務・施設担当)が出席、4日には三朝町から松浦弘幸町長、赤坂英樹副町長、Marie ALIN(マリー・アラン)元国際交流委員が参加しました。
 視察では、中村栄三自然生命科学研究支援センター特任教授から研究成果の報告が行われたのち、月にエコシステムや街を形成する計画や火星の探査計画が世界中で進められていることが紹介され、「我々の基本的な科学をベースに社会貢献という形で将来に向けての計画ができつつある」とこの度の研究成果の社会的意義が述べられました。
 続いてリュウグウ試料分析を行った研究グループ(Pheasant Memorial Laboratory:PML)によって運用されている地球惑星物質総合解析システム(CASTEM)の中核となる実験室の視察が行われました。最初にリュウグウ試料が保管されている超清浄化学実験室に移動し、光学顕微鏡を用いて実際に試料の観察等を行った後、それぞれの分析を担当した教職員や大学院生から研究の紹介を受け、電子顕微鏡を使ったリュウグウ試料解析などを体験しました。
 参加者からは研究成果や宇宙科学について活発な質問があり、今後の展望、社会実装について意見交換や議論が深まるなど、視察は盛況に終わりました。

※本視察については、フランス大使館ウェブサイトにも掲載されています。


【本件担当】
惑星物質研究所 庶務担当
wakusei-syomu◎adm.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置きかえてください。

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