国立大学法人 岡山大学

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「小学生のための工学実験教室2022」を3年ぶりに対面で開催

2022年08月24日

 本学工学部創造工学センター技術支援部門は、8月9日に小学4〜6年生を対象とした「小学生のための工学実験教室2022」を津島キャンパスで実施しました。本実験教室は、今回で13回目の実施となり、可能な限りの感染対策を取り、3年ぶりに対面で開催しました。
 今年は「スペクトル分光器を作ろう」(定員6人)、「生物学アカデミア」(定員10人)、「レーザーで世界に1つだけのコースターを作ろう」(定員8人+オンライン4人)の3テーマでそれぞれ参加者を募集。多くの応募があったため抽選で参加者の決定を行い、小学生と保護者ら約50人が参加しました。
 「スペクトル分光器を作ろう」では、親子で協力し、厚紙で作った箱に、回折格子シートを貼り付けて、実際にスペクトル分光器を作成しました。作成した分光器を使って、太陽光、LEDライトなどの白色光やパソコンの画面に様々な色を表示させ観察。光の三原色を重ね合わせて、様々な色の光を再現できることを学びました。小学生らは光が虹のように見え喜んだり、親子で分光器を使ったクイズを行うなど、楽しんでいました。
 「生物学アカデミア〜身近なモノのDNAを観察してみよう〜」では、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の曲正樹助教の協力のもと、DNAについての講義を交え、ブロッコリーからのDNA抽出実験とビーズによるDNA模型のストラップ作りを行いました。 DNA抽出実験では白いDNAが浮いてくる様子を興味深く観察し、回収することができました。DNAのストラップ作りでは、少し難しい部分があり根気のいる作業でしたが、器用な小学生は一人で上手に作るなど、集中して作成していました。最後にDNAの塩基配列に関するクイズも実施し、時間いっぱい楽しんでいました。
 「レーザーで世界に1つだけのコースターを作ろう」では、どんな絵や文字をコースターにデザインしようかを真剣に考え、保護者の方と一緒にパソコンでデザインを作成しました。コースターに使用する木材はノコや旋盤という工作機械で作成、最後にレーザー加工機でデザインを入れ、世界に1つだけのコースターを作成しました。本センターでも実際に使用している工作機械に触れ、モノづくりを体験することができました。最後の振り返りでは、コースターは満足のいく出来だったと全員が挙手し、盛況のうちに終了しました。
 いずれのテーマでも一人一人に丁寧に対応することができ、一緒に参加された保護者の方からも好評でした。本センターでは今後も継続して、小学生向けの講座を実施してまいります。

【本件問い合わせ先】
工学部創造工学センター技術支援部門
TEL:086-251-8239

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