国立大学法人 岡山大学

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文部科学省 令和4年度「国立大学経営改革促進事業」に採択 ~大学経営改革とイノベーション・エコシステムの構築を推進~

2022年11月09日

 本学は9月30日、文部科学省の令和4年度「国立大学改革・研究基盤強化推進補助金(国立大学経営改革促進事業)」に、支援対象①「“地域”や“特定分野”の中核として強み・特色ある教育研究活動に取り組む国立大学法人」の枠組みで採択されました。
 現在、国立大学法人には、少子高齢化など激動する社会構造を背景に、大学のミッションを踏まえつつ我が国社会の公共財として、様々なステークホルダーとの連携・協働を介して、社会変革や地域の課題解決を主導していくことにより社会・経済・国民生活等への影響(インパクト)を与えるとともに、国立大学自身が自律的・戦略的な経営を進めていくことが求められています。このため本事業では、学長がリーダーシップを発揮し、法人化のメリットを最大限に活かした経営改革を推進する大学、また国立大学の経営改革の実装を実現・加速し、大学のミッションを踏まえた強み・特色ある教育研究活動を通じて、社会的インパクトの創出に先導的に取り組む大学に対して、文部科学省が支援を行うものです。
 採択された本学事業構想では、岡山大学長期ビジョン「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向け、強みの研究分野への重点投資による外部資金獲得実績を通じ資金の好循環を実現し、教育研究の活性化を図ること、及び先行実施するアジャイル型運営組織である「IMaC」に加え、大学経営の戦略・戦術を先導する「価値創造ナレッジマネジメントオフィス」を学長直下に創設し、組織イノベーションを加速させることとしております。

 具体的には、以下4つの取組を実施いたします。
取組1:知識創造経営システムの充実強化 価値創造ナレッジマネジメントオフィスの創設・運用
 本学執行部を支える参謀組織をアジャイル型手法を用いて設置。硬直化しがちな従来組織と比べ、戦略・ビジョンを進める施策の実効性が高いことやミッションに対しメンバーの最適化が図りやすいなどのメリットを活かし、本学の大学経営改革を強力に推進します。
取組2:医療系分野における外部資金獲得策の拡充
 ゲノム医療分野が有する唯一無二の超高解像度生体試料解析システムをさらに拡充し、臨床研究中核病院、がんゲノム医療中核拠点の特性を活用しながら、本学研究者と共同研究機関の多職種スペシャリストの有機的な連携を促進し、未来医療技術開発に挑戦します。専従技術職員やプロジェクトマネージャーを新たに加え、市場のニーズにしっかりと対応することを通じ、産業界から新たな大型外部資金の獲得を目指します。
取組3:国際研究拠点形成(RECTOR)プログラムの進化・加速化を核とした「研究力PowerUp戦略」
 エビデンスに基づき、すでに実施しているRECTORプログラムの強化・発展のため、さらに拠点を整備し、本学の強みである分野の研究力強化、海外PIとの共同研究による次世代若手研究者の育成を図ります。また、研究マネジメント人材を雇用し、イノベーション創出のための異分野融合、若手研究者が挑戦的な研究を推進できる体制を整備します。これらにより、世界トップサークルの研究機関としのぎを削れる国際共同研究拠点の形成を目指します。
取組4:Misson・Projectベースオープンラボの構築
 セキュリティを無視しないIoT・AIの活用と、それを実践できる人材の育成「セキュアDX人材育成」を推進するため、学生・教職員・企業等様々なステークホルダーがそれぞれの立ち位置から、DXをキーワードに柔軟にコミットできるアジャイル型のオープンラボを構築・運用します。

 本学は、令和2~3年度「国立大学イノベーション創出環境強化事業」及び令和3年度「国立大学経営改革促進事業」で進めてきた大学経営改革をさらに加速させ、学長のリーダーシップによる全学的な実施体制のもと、新たな価値の創出と社会課題の解決を強力に進めて参ります。

参考:文部科学省WEBサイト「令和4年度 国立大学改革・研究基盤強化推進補助金」


【本件問い合わせ先】
イノベーション創出環境強化事業本部事務局
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。

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