1月7、8日、津島キャンパス一般教育棟にて第61回セラミック基礎科学討論会を開催し、大学や民間企業所属の研究者を含めた約280人が参加しました。この討論会は毎年1月に開催され、日本セラミックス協会では年会に次ぐ規模の学会です。本学学術研究院自然科学学域の鶴田健二教授を招いて特別講演が行われました。　
　鶴田教授は、ナノ材料が専門で、本学を代表する研究者の一人です。「音響メタマテリアル/トポロジカルフォノニクス：音波・弾性波制御への物性科学的アプローチ」と題した講演では、特異な音響波・弾性波応答特性を示す人工材料“音響メタマテリアル”の基本的性質や新しい音波・弾性波デバイスへの応用が期待される“トポロジカルフォノニクス”とそれらの最近の研究状況について全般的に紹介。セラミックスを専門とする研究者や学生が多く聴講した本講演では、難解な内容を基礎からわかりやすく解説しました。質疑応答の時間も設けられ、聴講者は普段聞くことのできない分野の最新の研究を聞き、大いに刺激を受けているようでした。
　講演終了後に鶴田教授と話し込む聴講者もおり、分野間を越えて白熱した討論会となりました。なお、討論会の一部は本学のシンポジウム等開催経費支援を受けて実施されました。

【本件問い合わせ先】
岡山大学学術研究院自然科学学域
（工学部無機物性化学研究室）
教授　岸本昭
TEL：086-251-8069