国立大学法人 岡山大学

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社会文化科学研究科の留学生が地域貢献活動に参加

2023年06月12日

 6月3日、社会文化科学研究科SDGs学位プログラムの学生4人が、岡山県久米南町にある七面滝で、久米南町産業振興課、及び地域の関係者の支援の元、美化活動を行いました。
 このプログラムは、岡山大学が推進するSDGs達成に貢献する人材を育成するためのプログラムで、現在、6か国から18人の学生が、SDGs貢献のための実行力、実践力、リーダーシップを身に着けるため、日々学修に励んでいます。同プログラムの選択科目 International Cooperation/ Community Development では、地域が抱える課題をどのように支援・解決できるのかを議論してきましたが、今回の活動は実際の状況を理解することを目的としています。
 七面滝は、過去には景勝地として評判になったこともあるほど、神秘的な自然の美しさを感じることができる場所です。当日は、気温の高い日でしたが、七面滝周辺は、滝、清流、森林のお陰で心地よく、マイナスイオンをたくさん吸収しての活動でした。
 一方、七面滝を守ってきた人々は、年々高齢化し、滝に続く道の整備が困難になってきています。斜面から崩れ落ちる石や砂利、排水路をふさぐ落ち葉、道路の上に散乱する杉の葉。整備作業は、若い力をもってしても大変な作業でした。
 距離にしてたった150メートルの美化活動でしたが、地域の資源を守るためには、何が必要なのか?どうすればよいのか?、参加学生一人一人が考える良いきっかけとなりました。参加したJeroen Toonenさん(オランダ)は、「滝周辺を維持管理するのが難しくなっている中、今回、少しでも貢献ができたことを嬉しく思います。是非、美しく自然豊かな滝に多くの人に来てもらいたいです。」と今回の活動についてコメントしました。
 「誰一人取り残さない」というSDGsの理念からも、立場や組織を超えて「持続可能な地域社会の実現」のために地域と関わっていくことは重要なことです。岡山にはたくさんの地域資源がありますが、地域づくりの担い手不足という課題に直面しています。その担い手として、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が注目されています。
 地域と関わることは、大変なことだけではありません。関われば関わるほど、新しい発見、楽しい経験も増えていきます。活動後、メンバーが、久米南町の美しい景色と美味しい昼食を楽しんだことは、言うまでもありません。参加学生とは、今後も継続して、地域に関わっていくことができればと考えています。

【本件問い合わせ先】
グローバル人材育成院/社会文化科学研究科
准教授 稲森 岳央
TEL086-251-7270

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