国立大学法人 岡山大学

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顧客との共創で社会課題を解決するソリューション創出を目指すオムロン株式会社岡山事業所を訪問~地域中核・特色ある研究大学として開かれた魅力ある産学共創イノベーション創出の場を目指して~

2023年08月21日

 本学は7月6日、従来のイメージに捉われない魅力溢れる産学共創イノベーション拠点の施設整備を実施するため、岡山市中区のオムロン株式会社岡山事業所を訪問しました。同事業所では、昨年12月頃から電子部品事業(デバイス&モジュールソリューションズカンパニー: DMS)の技術者約300人が働いており、共創イノベーションを創出する開発拠点として事業に取り組んでおり、生産工場をリノベーションし、フロアごとにゾーニングを行い、メリハリのついた機能的かつ先進的な施設となっています。リノベーションの取り組みとしても注目すべき点があるため、今回の訪問となりました。
 本学からは、URAや研究推進機構職員、施設企画部の技術職員、研究協力部の事務職員など9人が参加し、同社DMS技術統括部の河合光弘統括部長・経営基幹職の案内で施設内を見学。「共創エリア」では、プロジェクト単位で利用できる大きく仕切られたブースや、一人で集中できる個人ブースが整備されており、本学の職員から利用状況などについて多くの質問がありました。施設内は、元々生産工場だった構造を生かし、什器による間仕切りや天井から吊られたケーブルラックをそのまま活用するなどの工夫が見られました。特に、フレキシブルな利用を促進するため、固定されるコンセントではなくモバイルバッテリーを使用する仕掛けには、本学職員から多くの関心が寄せられました。
 参加した教職員からは「今回、ご案内をいただいた河合統括部長・経営基幹職が着任された時はまだ生産工場であった当施設をオフィス用に基本改修をした後、コラボレーションエリアに仕立てるプロジェクトチームを編成してわずか3ヶ月程度で計画を作り上げたというスピード感にとても驚きました」、「元の建物を生かしつつ、さまざまな工夫で面白い空間に設えられており、本学の取り組みに大変参考となりました」との意見がありました。
 本学は、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学として、これまでの学内集積型研究拠点だけではなく、地域との共育共創による研究力向上・イノベーション創出活動を精力的に実施しています。またその場となる施設もBIZENラボOUX(オークス)などをさまざまな場を整備し、かつそれらの場が他の部門・組織・施設と有機的に連携でき、場の効果を向上させることのできるイノベーション・コモンズの形成を進めています。また、4月に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」の採択を受け、新たな産学共創イノベーション創出拠点となる施設建設を予定しており、従来の建物(場)のイメージにとらわれない魅力ある施設の構築を目指しています。
 今回の訪問について、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」の本学担当である佐藤法仁副理事・副学長・URAは「日々の業務で多忙な中、今回の見学にご対応をいただいたオムロン株式会社岡山事業所の皆さまに厚く御礼を申し上げます。今後の本学の施設もリノベーションする機会が多くなり、その際に従来の視点に捉われない効率・効果的な仕組みが求められていると思います。先進的な国内外の民間企業等の取組を学びつつ、研究大学として地域に開かれ共創できる特色ある施設とイノベーション・コモンズの整備・運用を進めていきます。また、現在建設を進めている地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設についてもさまざまなおもしろい仕組みを備えていますので、ぜひ岡山大学にご期待ください」とコメントしました。
 研究推進機構、施設企画部及び研究協力部では、今回の知見をもとに、学内やその関係者だけではなく、地域の皆さんに愛され、さまざまな垣根を越えた共創や自由な発想が生まれる空間を創出できる建物(場)を戦略的に構築していきます。

<参考>
特色ある施設整備を視察のため株式会社岡山村田製作所を訪問~地域中核・特色ある研究大学として開かれた魅力ある産学共創イノベーション創出の場を目指して~

【本件問い合わせ先】
研究協力部 研究協力課
TEL:086-251-7115
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。

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