9月22日、本学グローバル人材育成特別コースでは、「ジェトロ岡山で学ぶ『スポーツチームとタッグを組んで挑む！岡山の企業がタイへ～海外展開プロジェクト』」と題して特別セミナーを開催しました。このセミナーは日本貿易振興機構（JETRO）、岡山県商工会議所連合会および本学の三者で締結している包括連携協定の一環として、ジェトロ岡山の全面協力のもと企画･実施したものです。昨年に続き2回目の開催となった今年度は、グローバル人材育成特別コースに所属する三宅希乃風さん（法学部3年）、和田涼花さん（法学部3年）、岡ひなたさん（薬学部2年）、志田夏音さん（工学部1年）、岡田莉歩さん（グローバル・ディスカバリー・プログラム3年）、ベトナムからの留学生 PHAN THI LANさん（農学部1年）が参加しました。
　ジェトロ岡山を代表して渕田裕介所長からのあいさつと激励の言葉の後、講師を務める山本明佳係長による前半のセミナーが行われました。セミナーではジェトロの成り立ちから海外に広がるネットワークを基盤とした業務内容に加えて、「岡山シーガルズプロジェクト」を例に、今回のテーマでもある岡山の地元企業の商品をタイで展開するにあたり、ジェトロがどのような役割を担っているかなど実際の具体事例に触れながら学びました。
　後半のグループワークでは、岡山の地元企業の海外プロジェクトチームに扮した各チームが、タイで海外展開するためのリサーチや商品を売り込む作戦にアイデアを寄せ合い、現地バイヤーに扮したジェトロ職員チームを相手に、実践さながらの模擬商談に取り組みました。ほとんど初対面というメンバー構成で、しかも短時間で企画をまとめなければならないという状況にありながら、どのチームもすぐにプロジェクトの趣旨を理解し、現地の情報収集や商品の特性を調べるなど協力して取り組みました。模擬商談では初めての名刺交換や営業マンとして臨むプレゼンテーションに緊張しながらも、それぞれが特色ある視点から商品の魅力やタイでの販売計画について、表情豊かに懸命に説明するなど大いに盛り上がりました。
　セミナーの最後には、日本の商品を文化の異なる海外に売り込む難しさ、岡山シーガルズのブランド力を活かしきれなかった反省など各自が感じた課題を振り返りながら、講師からのフィードバックに真剣に聴き入っていました。終了後は商品のお菓子を味わいながら口々に「とにかく楽しかった」「地方の中小企業のアジア進出や貿易について実際に携わっている方からお話を聞くことができたのは貴重な経験だった」など笑顔で語り合い、同じ時間を共有したコース生同士で仲を深める姿が印象的でした。
　グローバル人材育成特別コースでは、特別セミナーのほか、ジェトロ岡山および岡山県商工会議所のご紹介による地元企業からの講師を招聘して本学で授業を開講するなど、今後も相互連携の強化をはかり、地域社会や国際社会に貢献できる人材育成に努めてまいります。

＜三者包括連携協定＞
　本学は2021年8月31日、日本貿易振興機構（JETRO）、岡山県商工会議所連合会と、三者包括連携協定を締結しました。本協定は、相互の連携を強化し、岡山県におけるグローバル人材育成のためのプラットフォームとして機能することにより、産業育成を通じた地域への貢献を目指しています。

【本件お問い合わせ先】
国際部留学交流課グローバル人材育成特別コース担当
E-mail：global◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に変換しています。
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