国立大学法人 岡山大学

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岡山大学と上海大学のトップ会合を開催

2023年11月17日

 本学の那須保友学長と上海大学の成旦紅党委員会書記との意見交換会が11月4日 に上海大学で行われました。
 本学と同大学は、本年5月に国際交流の協力協定を締結。このたび「第2回日中医学交流フォーラム」が開催されたことから今回のトップ会合が実現しました。本学からは那須学長とともに、成瀬恵治副理事(新医療研究拠点担当)・中性子医療研究センター長・大学院医歯薬学総合研究科長と同センターの道上宏之副センター長、黄鵬研究准教授が参加しました。
 まず那須学長があらためて本学を紹介。現在の日本と中国の持つ共通の課題を認識し、研究とイノベーションとそれを支える研究人材、研究マネジメント人材でいかに解決させるかという点が述べられました。また「学長就任時から大切にしている、時を超えて決して変わることがないものを忘れず、時に応じて新しい変化を取り入れる『不易流行』の精神を忘れず、両大学の発展を実現していきたい」と述べました。成党委員会書記は、本学への期待とともに「両大学が発展していく中で、関係する人たちが今以上に幸せに生活し、未来を歩んでいけるように協働していきたい」と述べました。
 本学は、長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し世界の革新に寄与する研究大学」を掲げ、戦略的に活動しています。その中で海外大学・研究機関等との協働も進めており、中国の大学とは「ASEAN +3 University Network」※でも連携しています。今後も本学の長期ビジョン実現のために、国内外の大学・研究機関等との協働を進めていきます。
 なお今回の意見交換は、現在のアカデミアにおける国際化やオープン化に伴う健全性や公平性、さらに安全保障上の観点などを含めた研究インテグリティを徹底して実施されています。協働するパートナーであるからこそ、明確な拒否を明示することやポジティブに協働することなど、研究インテグリティの基での関係を構築することが重要となります。また、今後の個々の具体的なプロジェクトは、両国の法規制などを鑑みた契約を結び、実施することになります。

※ASEAN+3 University Network
 ASEAN 諸国の有力大学30大学で構成されるASEAN University Network(AUN)に、日本、中国、韓国の3か国21大学を加えたコンソーシアム。日本の加盟大学は、国立六大学国際連携機構の構成校である千葉大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学、そして京都大学、慶応義塾大学、東京工業大学、早稲田大学です。

上海大学(Shanghai University)
 中華人民共和国上海市にある国立大学(中国政府教育部と上海市政府共同運営)で、211工程(国家重点大学)のひとつです。同大学は1922年に設置され、その後、統廃合や閉校などを経て1994年に上海工業大学、上海科学技術高校専科学校などと合併し、現在の上海大学が形成されました。上海市内に3つの広大なキャンパスを持ち、学部は文学、哲学、経済学、法学、理化学、工学、芸術学など30学部、86専攻にも及びます。 
 現在、約3,100人の教員・博士号取得研究者らとともに学部生20,500人、大学院生16,500人、社会人学生16,000人が在籍。留学生はこれまでに115か国から15,000人余りが修了し、現在も約3,000人が在籍しています。英国の世界大学評価機関Quacquarelli Symondsによる「世界の若い大学ランキング」では中国本土で1位になるなど、近年、教育研究において成長が著しい総合大学です。初代学長は、「中国の力学の父」と呼ばれ、固体力学と理性力学に対して大きな影響を与えた科学者である銭偉長(Wei-zang Chien:1913~2010)が務めました。

【本件問い合わせ先】
岡山大学中性子医療研究センター(NTRC)
副センター長・准教授 道上宏之
研究准教授 黄 鵬
TEL:086-235-7785
https://www.ntrc.okayama-u.ac.jp/

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