国立大学法人 岡山大学

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第37回中学校教育研究発表会を附属中学校で開催

2024年02月20日

 2月10日に本学教育学部附属中学校の第37回中学校教育研究発表会を開催し、県内外から約300人の教育関係者が参加しました。
 同校では、昨年度から「学びの意義を実感し自ら学び続ける生徒を育成する指導と評価の在り方」を共通研究主題としています。学校教育目標「自主自律 豊かな心で たくましく」のもと、各教科が意義や価値を実感できる学びを計画・実施し、評価の場面や方法において適切にフィードバックを行うなどの工夫・改善をすることで、自ら学び続ける生徒の育成をねらってきました。
 発表会の前半は、全教科の公開授業と研究協議会が行われました。公開授業では、生徒たちが学び方を振り返りながら思い悩む姿や自己の向上につなげようとしている姿が見られました。また、研究協議会では単元全体で育成すべき資質・能力や学び続ける生徒を育成するための指導と評価の在り方など、熱のこもった議論が交わされました。
 後半は、文部科学省初等中等教育局の藤野敦視学官による教育講演会が開催され、約200人が参加しました。生徒が自分自身の取り組みや学習方法について確認したり調整したりする場面を教師が設定することで、自身の学習活動を客観的に・分析的に捉え、それらを踏まえて改善の視点を見いだせるようにすることが学び続ける鍵となること、指導も評価も、着実にできるところから改善をしていくことの大切さを改めて認識することができました。講演は、エージェンシー(社会に変革を起こすために目標を設定し、振り返りながら責任ある行動をとる能力)の重要性に触れて締めくくられました。
 これからの時代を生きていく子どもたちにとって、教科の本質的な力を付けるということはもとより、自ら学び続ける力は、将来における自分の生活の質を左右するほどの大きな要素になります。附属中学校は、生徒一人一人が課題意識をもって学び続け、未来に向けて自らが社会の創り手となり、持続可能な社会を維持・発展できるよう、中学校教育の在り方を今後も追及していきます。

【本件問い合わせ先】
教育学部附属中学校
教諭・研究主任 米林哲郎
TEL:086-272-0202

年度