国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

ドライバーの運転挙動と健康の相関性に関する共同研究を開始~ドライバーの健康と安全を通じ、運送・交通運輸業界における人手不足解消に貢献~

2024年02月19日

 本学はあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(あいおいニッセイ同和損保)、株式会社ヴェルト(ヴェルト)、株式会社ジャパンディスプレイ(JDI)、一般財団法人両備ハッピーライフ両備健康づくりセンターと、運送・交通運輸業に従事するドライバーの運転寿命延伸と健康増進を目的に、運転挙動と健康状態の相関性を検証する共同研究を2024年2月に開始しました。
 具体的には、2024年2月から、1年程度の期間で、両備グループのドライバー延べ120人にJDIが提供するスマートリングとあいおいニッセイ同和損保が貸与するスマートウオッチを装着してもらい、バイタルデータなどを取得します。さらに、運転車両にあいおいニッセイ同和損保の貸与する通信機能付きデバイスを搭載し、走行データを取得します。これらのデータを本学が中心となり、ヴェルトが提供するAIプラットフォームを活用して分析を行い、どのような健康状態や生活習慣が運転挙動に影響を与えるかを検証することで、運送・交通運輸業界における健康起因事故の防止や人手不足問題の解消への寄与を目指します。
 共同研究の開始にあたり、2月6日に本学、あいおいニッセイ同和損保、JDIの3者で記者会見を行いました。本学からは学術研究院環境生命自然科学学域の野上保之教授が出席し、「バイタルデータの分析には、普段生活している状態のデータ取得が重要。今回、スマートリングを活用することでそれが可能になったのは大きな価値がある」と本研究の意義を強調しました。
 なお、本学は2022年10月13日にあいおいニッセイ同和損保との包括連携協定を締結しています。本学では、「組織対組織」の産学共創を強化するため、企業・研究機関・自治体等との連携・協力協定の締結を推進しています。現在、協定を締結した企業等と組織対組織の連携による産学共創に取り組んでおり、共同研究等を通じて多数の成果が生まれています。今後も、協定の枠組みを活用し、連携を強化することにより、研究成果の社会実装の加速を図ります。

本共同研究の詳細はこちらをご覧ください。

【本件お問い合わせ先】
研究推進機構産学官連携本部
TEL:086-251-8960
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に変えてください。

年度