国立大学法人 岡山大学

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岡山大学病院の徳増一樹助教がAMED「令和6年度『統合医療』に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業」に採択

2024年04月15日

 岡山大学病院総合内科・総合診療科の徳増一樹助教が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和6年度『統合医療』に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業」に採択されました。
 同事業は、国民と医療従事者の健康保持や疾病治療・予防の選択肢を増やし、医療の質の向上を図ることを目的としています。特に統合医療における漢方や鍼灸などの各種療法に関する研究開発を推進することによって、安全性・有効性等の観点から科学的根拠に基づく新たな質の高い臨床研究への展開に資する知見を創出し、将来的に患者・国民及び医師などに還元することを目標とした事業です。
 徳増助教は「『統合医療』に関する科学的知見の集積に関する研究」において、「全身倦怠感のあるLong COVID患者に対する補中益気湯の有効性検証のランダム化比較試験」(実施期間:令和6年度~8年度までの3年間)の研究課題名のもと、応募11件の中から2件の採択のひとつに選ばれました。また昨年度に引き続き、2年連続での採択となります。
 今回の採択を受けて徳増助教は、「本研究開発課題は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の後遺症状(Long COVID)に着目した研究です。Long COVIDの中では、全身倦怠感が最も多く、その倦怠感に対する補中益気湯の有効性を検証するランダム化比較試験となります。研究代表者として成果を出せるよう努力していきます。本研究結果が、Long COVIDで苦しむ方々の一助になれば幸いです」とコメント。3年間の研究活動に意欲を見せました。
 岡山大学病院では、新型コロナウイルス感染症に対する診療や調査研究等を精力的に実施しています。また、専門外来であるコロナ・アフターケア外来も設置しています。誰一人取り残さず、数多くの人々の幸福(well-being)を満たせるように精力的に活動します。さらに本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)でも社会変革を起こし、ウェルビーイングの向上等を戦略的に進めています。徳増助教の取り組みもこれらに寄与する重要な事業です。引き続き、徳増助教と地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。
 なお、本件は2024年3月25日にAMEDのホームページに掲載されました。


<参考>
岡山大学病院コロナ・アフターケア外来(総合内科・総合診療科)
岡山大学病院における新型コロナウイルス感染症に関する研究について


【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 総合内科・総合診療科 助教 徳増一樹
E-mail:tokumasu◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
岡山大学病院総合内科・総合診療科HP

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