国立大学法人 岡山大学

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「デジタル革新~ものづくり研究・技術の最前線~」を岡山理科大学と共同開催~ものづくりにおけるデジタル技術活用事例を紹介~

2025年01月09日

 本学が岡山県と連携し、創設したおかやまデジタルイノベーション創出プラットフォームOI-Startは2024年12月26日、ものづくりにおけるデジタル技術の活用事例を紹介するセミナー「デジタル革新~ものづくり研究・技術の最前線~」を、岡山理科大学と共同で、岡山理科大学岡山キャンパスで開催しました。
 このセミナーは、デジタル技術を活用し、設計・製造の革新やオープンイノベーションでビジネスの変革を実行しているものづくり企業の事例発表などを行うとともに、交流を通じて企業と研究者をマッチングすることを目的として開催したもので、OI-Start会員など企業関係者63人が参加しました。
 開会にあたっては、OI-Start会長である野上保之本学学術研究院環境生命自然科学学域教授があいさつした後、岡山理科大学の折田明浩研究・社会連携センター長が同大の研究推進・社会連携活動について紹介しました。
 セミナーでは、まず大学・高専から4人の研究者が登壇。岡山理科大の寺野元規准教授が「塑性加工における数値シミュレーションの利用および加工熱処理による高機能化」、岡山県立大の福田忠生准教授が「三次元湯流れ解析プログラムの高精度化と鋳造欠陥発生原因の検討」、本学の児玉紘幸講師が「データ駆動型ものづくりシステムの開発と応用」、津山工業高等専門学校の関一郎准教授が「鉄鋼材料の水素脆化の確認手法とその定量化」と題し、最新の研究について発表しました。
 次に、OI-Start会員企業から4人が登壇。株式会社ラピートの重友祥吾氏は「板金部品(金型):プレス成型CAEにおけるワークフローのデジタル革新」、株式会社川上鉄工所の川上朋弘氏は「産官学連携による新工法開発への挑戦 -川上鉄工所の『スマート鍛造プロセス』開発の軌跡-」、ヒルタ工業株式会社の吉川修司氏は「最適化シミュレーションシステム ―板金プレス部品への適用―」、オカネツ工業株式会社の在本倫規氏は「新商品開発で実現するBX(ビジネストランスフォーメーション)~オープンイノベーションによるAI自律走行『草刈り機』の開発~」と題し、それぞれの会社の製造・設計におけるデジタル技術活用やDXの推進について紹介しました。これらの講演では、オンラインでは聞けない、会場開催ならではの最新の研究事例やデジタル技術の活用事例が紹介され、参加者は熱心に耳を傾けていました。
 最後は、岡山県企業と大学の共同研究センターの佐藤兼郎センター長が閉会のあいさつで締めくくりました。
 講演後には、岡山理科大学工作センター・サイエンスドリームラボの見学を行い、学生がどのような実習経験を通して学んでいくかについて理解を深めるとともに、参加した企業と研究者による意見交換が行われました。 
 OI-Startでは、さまざまな活動を通じて、産学官共創の機会を提供し、オープンイノベーションの推進及び企業、自治体、学生など幅広くイノベーション創出に関わる人材の育成を推進していきます。


【本件問い合わせ先】
OI-Start事務局
TEL: 080-7178-7277、090-7185-8436
E-mail: oi-start◎okayama-u.ac.jp
    ※◎を@に置き換えてください。

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