国立大学法人 岡山大学

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産学官連携で地域課題の解決を目指す「オープンイノベーション Match Up」イベントを開催

2025年02月04日

 岡山県が設立し、本学が運営するおかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start) とノートルダム清心女子大学は、1月24日、産学官連携で地域課題の解決を目指す「オープンイノベーション Match Up」を開催しました。
 本イベントは、企業の課題解決や新規事業創出を加速させるために、企業・研究者・学生・自治体が一堂に会し、共創を通じて新たな価値を創出する場を提供することを目的としており、OI-Start会員である企業・自治体の方や大学教職員、学生ら128人が参加しました。
 最初にOI-Startの野上保之会長(本学副理事、学術研究院環境生命自然科学学域教授)が「DXやデジタル技術を活用する企業や学生が、データの収集とその活用方法に苦労していると思います。このようなイベントを通じて、内発的な動機付けが促進され、より多くの連携が生まれることを期待しています」と開催のあいさつをしました。
 オープニングトークでは、ノートルダム清心女子大学情報デザイン学部長の中本幸一教授が「IT × データ × AI と地域」というテーマで講演しました。中本教授は、IT、データ、AIが日常生活に浸透している現状を例に挙げ、データに基づく社会活動や社会課題の解決手段が促進されている一方で、デジタル人材の不足が問題視されていることを指摘し、DXを推進するための人材育成の重要性を強調しました。
 また笠岡市の栗尾典子市長によるゲストトークが行われ、同市の地域課題を事例に挙げ「笠岡市では市民の幸福度が上がる持続可能なまちを目指しています。過去の価値観にとらわれず、柔軟な発想で知恵を出し合い、共有することが重要な時代です。今日お集まりの皆さまには産学官の連携で笠岡市を実証実験の場として活用し、未来をつくるまちとして盛り上げていただきたいと思います」と語りました。
 その後、シーズ発信や産学連携事例紹介が行われ、株式会社英田エンジニアリング、株式会社アイティーシー、松陽産業株式会社の3社と、ノートルダム清心女子大学、岡山大学、山陽学園大学、岡山理科大学、岡山大学DS部が登壇しました。
 続けて、本学AI・数理データサイエンスセンター サイバーフィジカル情報応用研究推進部門の嶋吉隆夫教授が座長となり、岡山大学DS部がファシリテーターとして、企業や自治体等が抱える課題について研究者や学生とともに討論し、解決方法を考え、突破口を見つけるためのアイデアセッションが行われました。
 アイデアセッションでは「統廃合で使われなくなる施設(例:小中学校)の有効活用について、老朽化の課題も踏まえたアイデア募集」(笠岡市)「岡山~倉敷インバウンド観光客の滞在時間を増やし、地域収入を増やすためのデジタル支援」(民間企業)などをテーマに、14のテーブルに分かれ、議論が行われました。各テーブルではファシリテーターが議論を進行。最終的にとりまとめた解決策を企業・自治体等への提案として発表しました。
 参加した本学工学部3年の学生は、「企業の方と議論をすることができ、貴重な機会となりました。学生として産学官の連携に関わりたいです」とコメントしました。
 最後にOI-Startの安東幸恵副会長(岡山県産業振興課総括参事)が「このOI-Startは、産学官が連携してデジタル技術を活用したイノベーションを創出し、岡山県内企業の生産性や魅力の向上、若者の県内定着を推進することを目的としています。企業、大学研究者、学生がイノベーションの創出や課題解決にむけたアイデア創出イベントが実施できたことは、とても有意義であったと思います」と総括しました。
 本イベントは、内閣府「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環としても実施しました。
 OI-Startでは、今後もさまざまな活動を通じて、産学官共創の機会を提供し、オープンイノベーションの推進及び企業、自治体、学生など幅広くイノベーション創出に関わる人材の育成を推進していきます。随時会員を募集しておりますので、興味をお持ちの方は、ぜひ公式ウェブサイトをご覧ください。

■主催者等
主催:ノートルダム清心女子大学
   おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)
共催:岡山大学AI・数理データサイエンスセンター
   サイバーフィジカル情報応用研究推進部門(Cypher)
協力:岡山大学DS部


【本件お問い合わせ先】
おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)
自然科学系総合研究棟 6F
TEL:080-7178-7277
E-mail:oi-start◎okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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