国立大学法人 岡山大学

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学生のアイデアでイノベーションを創出 おかやまテックガレージプロジェクト キックオフミーティングを開催

2025年03月13日

 本学研究・イノベーション共創機構は2月14日、津島キャンパスの共育共創コモンズにて、「おかやまテックガレージプロジェクト」のキックオフミーティングを開催しました。 
 キックオフミーティングでは、同プロジェクトのアドバイザーを務めるGOB株式会社の山口高弘取締役ファウンダーが、プロジェクトのコンセプトを説明。かつてコンピュータは一部の専門家が扱うものであり、個人が所有するものではなかったが、「誰もが個人のコンピュータを持つ世界」を思い描いたことで、パーソナルコンピュータという概念が生まれたことなどを例に「こんなものがあったら面白い」という視点、すなわち「世界観」から始まるアイデアを形にし、それを社会課題解決につなげて新しい事業を作っていってほしい、とアドバイスしました。
 また、研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部の志水武史本部長は「起業に結び付くかどうかはあまり気にしなくてもいいので、とにかくプロトタイプを作り続けるとともに、世の中の意見を聞いて、イノベーションの創出に取り組んでいってほしい」とコメントしました。
 同プロジェクトは、内閣府「令和6年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として実施するもので、学生起点のイノベーションを生み出すことを目的とし、ものづくりとそのプロトタイピング(試作)を通じて新たな価値を創出し、社会実装を目指す実践型プログラムです。プロジェクトでは、公募により選ばれた学生チームがそれぞれのアイデアを形にし、試行錯誤を重ねながら、最終的に市場への展開を視野に入れた取り組みを行います。採択されたチームは、専用の作業環境・機器の利用権、活動資金、専門家による技術・事業開発のアドバイスなどのサポートが受けられます。
 プロジェクト専用の作業環境として、本学は「岡山テックガレージ(OTG)」を自然科学系総合研究棟6階に開設する準備を進めています。OTGは、東京大学の本郷テックガレージをモデルにしたもので、「学生の秘密基地」をコンセプトに、3Dプリンタを中心とした最新の工作機器など多様なツールを活用しながら、学生が自由にものづくりに挑戦できる環境を整備します。ディスカッション用のテーブルや大型ディスプレイ、高性能パソコンなども備え付け、アイデアを形にするための議論やプレゼンテーションを円滑に進めることができるようにします。
 今期は1月初旬から公募を開始し、11チームの中から本学のほか、県立大学の学生などあわせて25人による5つのチームが採択されました。今後、2か月間のプログラムを通じて、各チームがプロトタイプを作成し、社会実装に向けた活動を進めます。
 本学は「令和6年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」などを通じて県内大学と連携し、学生が参画するプロジェクトの実施を推進し、学生ならではの自由な発想で地域課題に挑戦するとともに、実社会で役立つイノベーションの創出を図ってまいります。岡山県の学生の活躍にどうぞご期待ください。

 ※本プロジェクトは来年度も公募を行う予定です。事前にご相談を受けることもできますので、ご関心のある学生の方は以下までお問い合わせください。

【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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