国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

学術研究院医歯薬学域の内山准教授が「PSI GAPファンド・ステップ2」に採択 ~抗菌酵素による新たな動物用医薬の創出へ~

2025年04月28日

 本学学術研究院医歯薬学域の内山淳平准教授が「PSI GAPファンド・ステップ2」に採択されました。
 PSI GAPファンドは、本学が参画する中国・四国地域の大学によって構成される大学発スタートアップ創出プラットフォーム「Peace & Science Innovation Ecosystem(PSI)」(事務局:広島大学)が実施しており、科学技術振興機構(JST)の支援のもと、有望な技術シーズの社会実装を加速させることを目的としています。採択者には、資金の提供に加え、起業に向けたアクセラレーションプログラム、支援人材による伴走支援、グローバル展開への支援などが一体的に行われます。また同ファンドは、起業に向けた検証段階を支援する「ステップ1」と、起業準備やライセンス展開を見据えた本格的支援を行う「ステップ2」に分かれており、今回内山准教授はステップ2での採択となりました。
 内山准教授の提案課題は、薬剤耐性菌対策として期待される「抗菌酵素」を活用した新たな動物用抗菌剤の創出に関するものです。独自に構築した抗菌酵素データベースと分子設計技術を生かし、標的とする細菌に対して高い効果と安定性を備えた抗菌酵素を開発します。研究期間は2025年4月から2028年3月までの3年間、研究費総額は約6,000万円です。
 内山准教授は「動物用抗生物質の使用に制限がかかる中、抗菌酵素は新たな選択肢として世界的にも注目されています。本研究では、独自技術を活用して高性能な抗菌酵素を創出し、国内外のニーズに応える新しい動物用医薬品の実現を目指します。『日本から世界へ』、抗菌酵素の力でアグリ・バイオ分野に新たな可能性を拓いていきたいと考えています」と話しています。
 本プロジェクトを通じて、日本発の抗菌酵素医薬品の事業化が加速し、薬剤耐性菌という世界的課題の解決と、日本のアグリテック分野における国際競争力の強化に貢献することが期待されています。

※2025年度のPSI GAPファンドの募集も近日中に開始される予定です。事業化を希望する研究シーズをお持ちの研究者・博士後期課程学生で関心がおありの方は、下記スタートアップ・ベンチャー創出本部までお気軽にご連絡ください。申請から事業化に向けた支援まで、本学コーディネーターが伴走支援いたします。


【本件問い合わせ先】
岡山大学研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部
E-mail: start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp 
    ※@を◎に置き換えています。
TEL: 086-251-8918

年度