岡山大学大学院社会文化科学研究科堀内研究室が4月3日、「津島遺跡おさんぽの会」を開催し、本学学生と関係者、地域の方々約25人が参加しました。同イベントは、白石奈津栄大学院生と堀内孝教授が2024年12月に発表したプレスリリース「高齢者には生涯学習と身体活動がお勧め」の社会実践として、岡山大学J-PEAKSの目標である「イノベーション創出によるWell-being社会の実現」を目指し、楯築ルネッサンス・吉備学会の協力のもと、楯築ルネッサンス代表・吉備学会顧問であり、元岡山大学長の槇野博史名誉教授(現香川県病院事業管理者)が提唱する健康づくりの理念に基づき、中高年の生涯学習と健康づくりの機会を提供することを目指して企画されました。
イベントの開会に先立ち、堀内教授と槇野名誉教授があいさつ。参加者はまず、岡山大学の「倉敷市楯築墳丘墓出土特殊器台修復プロジェクト」で修復された楯築特殊器台を学術研究院社会文化科学学域の清家章教授の解説を受けて見学しました。この器台は、クラウドファンディングプロジェクト達成により再修復されたもので、歴史的価値を有しています。その後、参加者は岡山県総合グランドにある 遺跡&スポーツミュージアムを訪れ、学芸員からの解説を受けながら見学しました。ミュージアム見学後は、参加者は津島遺跡を散策する30分のウォーキングコースと、キューティパイカフェへ直行するコースに分かれ散策。最後にカフェに合流し、アフタヌーンティーを楽しみながら、交流を深めました。
同イベントには吉備学会の 今西通好会長(一般社団法人岡山県国際経済交流協会理事)、杉村勝子事務局長、 内田千秋委員が、岡山の国際理解教育を推進するNPO法人こくさいこどもフォーラム岡山(インターキッズ)からは、今西通好名誉会長、難波徳行副会長、工藤隆理事が出席しました。また、岡山の文化遺跡に関する学びの場を提供する楯築ルネッサンスからは、近重博義副代表、津曲真人理事委員長、安信政裕理事委員長、森和彦氏(陶芸家)、楠敏明氏(楯築遺跡保存会代表)、田辺泰子氏(音楽家)、稲田知香子氏(七曲神社禰宜)、遠山義雄氏(岡山民俗学会運営委員)が参加しました。その他、多数の歴史愛好家の方々、本学からも大学院生・学部生・留学生が多数参加し、遺跡の歴史的背景を学びながら、異文化理解と交流を深める貴重な時間を過ごしました。同イベントは、地域社会との連携を深め、学びと健康を促進する重要な機会となりました。
【本件問い合わせ先】
岡山大学学術研究院社会文化科学学域(文)
教授 堀内 孝
TEL:086-251-7404(研究室)
大学院社会文化科学研究科が「津島遺跡おさんぽ」の会を開催
2025年04月30日