研究・イノベーション共創機構は4月30日、共育共創コモンズにて、「岡山大学DS部 × 東大発スタートアップ コラボイベント(Business × Academia)」を開催しました。同イベントは、地域中核大学イノベーション創出環境強化事業の一環として、「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」との共催により実施したもので、AI、スタートアップ、地域からのイノベーション創出に関心を持つ学生や教職員ら約100人が参加し、会場は大いに盛り上がりました。
冒頭のセッションでは、東京大学松尾研究室発のスタートアップ「株式会社2WINS」の小川椋徹代表取締役CEOが登壇。「研究成果は実社会に応用されて初めて価値を持つ」と語り、自らの研究を起点にAI技術を活用した事業化の歩みを紹介しました。また、「岡山から世界へ、今日この場からイノベーションの渦を作りましょう」と呼びかけ、地域発イノベーションの可能性を力強く訴えました。
イベントには、岡山大学発ベンチャー「Acaridge」代表である大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年の大西一碧さんも登壇。研究成果を社会に還元することを目的に「研究者と学生をつなぐ」ことに特化したプラットフォームを構築し、学生が研究現場に早期から関わることで、研究の加速とキャリア形成の両立を目指していることを紹介しました。
他に、岡山大学DS(データサイエンス)部に所属する大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程2年の熊谷素生さんが、学生主体で先端技術を学び、実践する同部の活動を紹介。他大学や企業との連携プロジェクト事例などを通じて、同部の今後の展望を語りました。
パネルディスカッションでは、小川代表取締役、大西さん、熊谷さんに加え、株式会社2WINSの関野雄大執行役員も加わり、「学生起業」「AI技術の社会実装」「グローバル展開」をテーマに熱のこもった議論を展開しました。参加学生からも積極的な質問が寄せられるなど、大学での学びを社会にどう生かすかという意識の高さがうかがえました。
イベント後半では、企業による展示と交流会を開催。参加者と登壇企業・関係者との間で最新技術やキャリア形成に関する情報交換が活発に行われ、学生にとって実践的な学びとネットワークづくりの貴重な機会となりました。
本学では今後も、学生の挑戦を支える実践的な学びの場を提供し、地域と世界をつなぐ人材の育成に取り組んでいきます。
【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創機構
TEL: 086-251-7151
E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
AI×起業×学生の未来 岡大DS部と東大発スタートアップがコラボイベントを開催
2025年05月08日