国立大学法人 岡山大学

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総合技術部「学生セミマイスター認定証授与式」を開催~学生が研究設備の操作等の技術サポートを行いながら仕組みや原理を理解するプログラム~

2025年05月12日

 本学技術統括監理本部を構成する組織の一つである総合技術部は4月23日、本学津島キャンパスのコラボレーション棟において、研究設備の操作等に習熟した学生が共同利用研究設備の技術サポートを行う「学生マイスター制度」の認定証授与式を挙行しました。
 本制度は、機器分析の基本的原理の理解を深めながら、高度な計測技術を修得する学習プログラムであり、本学独自の制度です。学生は共同利用研究設備の依頼分析や付き添い測定、メンテナンス等のサポート業務を通じて、高度な研究設備の操作技術の習得を目指しています。さらに継続的な人材育成と高度化の点から、学部4年生から「学生セミマイスター訓練生」として訓練を開始し、所定の認定要件をクリアした者を「学生セミマイスター」(修士課程・博士前期課程学生)として認定し、学生セミマイスターとして認定された学生はさらに2年間の活動を経て、所定の認定要件をクリアすると「学生マイスター」(博士課程・博士後期課程学生)に認定されます。
 認定証授与式では、学生8人を「学生セミマイスター」として認定し、佐藤法仁副理事・副学長・上級URA・総合技術部本部長から認定証を授与しました。佐藤本部長は、「研究機器は高度化しており、研究推進に無くてはならないものとなっています。しかしその仕組みや原理をしっかりと学ぶことなく、分からないままブラックボックスとして扱うことは、研究者としても、技術者としても十分ではありません。仕組み、原理をしっかり学び、なぜこの機器でこのような解析ができるのかなどを把握すること、そしてそれを応用することをしっかりと身につけ、今後の学生セミマイスターとしての活動やご自身の研究活動に生かしてください」と激励とお祝いの言葉を述べました。
 認定証授与式の後には、認定された学生セミマイスターらが、担当する研究設備の特徴やこれまでの活動内容、今後の意気込みについて語る発表会を開催しました。
 「学生マイスター制度」は、2016年度から実施しており、現在までに38人(昨年の段階で30人)の学生が活動してきました。
 今年度も修士課程・博士前期課程への進学が決まった学部4年生を対象に、研究に対する高いモチベーションを持ち、最先端の研究現場へ積極的に参画できる意欲ある学生を8月頃に募集する予定です(先行して学生を受け入れる対象研究設備の募集を7月頃に行う予定)。
 本学は、令和5年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されており、特色のある研究強化・イノベーション創出の向上や国際展開・社会実装などを戦略的に進めています。学生マイスター制度は研究基盤の強化等に資する取り組みの一環として実施しています。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と総合技術部へのご支援と、学生マイスター制度に従事する学生の活躍にご期待ください。

▼今回認定した学生セミマイスターと担当研究設備
○赤木貴紘さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年)
 ・SQUID式磁化測定装置
 ・CW-ESR装置
○芝田百合さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年)
 ・フローサイトメーターGalios(2lasers6colors)
○今村祐貴さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年)
 ・3次元光学プロファイラーシステム Newview 7300
○濱元良伽さん(大学院ヘルスシステム統合科学研究科博士前期課程1年)
 ・ペプチドシーケンサー
○中尾彰宏さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年)
 ・微細構造リモート観察システム1. 走査電子顕微鏡(SEM)
 ・X線光電子分光装置
 ・熱重量分析-質量分析システム(TG-MS)+示差熱分析(DTA)
○蒲原悠登さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年)
 ・GPU サーバー(Shannon)
○安藤輝哉さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年)
 ・GPU 搭載ワークステーション(Frost)
○幡山純さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程1年)
 ・可視化サーバー(hpz)


【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 事務室
TEL:086-251-8802
E-mail:sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えています。
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