国立大学法人 岡山大学

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「OI-Start生成AI活用共有会」を開催~産学官で生成AI活用の最前線を共有~

2025年11月07日

 10月31日、本学が事務局を務めるおかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)は、工学部5号館15講義室にて、「OI-Start生成AI活用共有会」を開催しました。本イベントは、急速に進化するAI時代において、生成AIの活用事例や社内展開の課題を共有・意見交換し、生成AIの活用を通じて企業の発展を目指すとともに、参加者間の交流を促進することを目的としています。本イベントは、岡山県高度情報化推進協議会が後援し、当日は、OI-Start会員企業や本学教職員、学生など、約130人が参加しました。
 初めに、OI-Start会長を務める学術研究院環境生命自然科学学域の野上保之教授が登壇し、インプットトークを行いました。野上教授は最新のAI事情に触れ、「この大AI時代に産業界として何ができるかを考え、岡山としての個性を発揮し、尖った取り組みをしていきたい」と語りました。
 続く企業発表では、ピープルソフトウェア株式会社、株式会社協同、セリオ株式会社、株式会社ハイテックシステムズ、株式会社トスコ、コアテック株式会社の7社が登壇し、それぞれ自社における生成AI活用事例を紹介しました。発表内容は、深層学習モデルを用いたワッペン画像の自動生成や、生成AIの活用を後押しするガイドライン策定の経緯、さらには自社製AIツールの開発事例など、多岐にわたりました。また、生成AIサービスのデモンストレーションも行われ、各社の発表は非常に見ごたえのあるものでした。
 その後、学術研究院環境生命自然科学学域の門田暁人教授が、「ソフトウェア開発における生成AI活用の現状と今後の展望」のテーマで講演を行いました。門田教授は、海外と日本における生成AIの現状を紹介し、課題や生成AI時代のソフトウェア開発における展望について自身の見解を述べました。
 最後に、参加者からオンラインツールを使ってリアルタイムで寄せられた質問をもとに、意見交換を行いました。「生成AIの新しい使い方」や「生成AI導入時のガイドライン策定」、「著作権に関する問題」、「地方である岡山で競争優位性を得るためには」など、さまざまなトピックについて活発な議論が交わされました。野上教授は、「今日の発表を聞いて相互作用を促進し、AIという追い風を吹かせて、岡山ならではの個性を発揮してほしい」と締めくくりました。
 参加した学生からは、「大学院では植物の研究をしており、大きさ計測などにAIを活用しています。今、AIに遅れを取ると損だと感じており、こういった勉強の機会を得られて非常にありがたいです」との感想が寄せられました。
 今後もOI-Startは、産学官の垣根を越えた共創の場づくりを推進し、地域におけるイノベーションの創出に貢献していきます。

【本件問い合わせ先】
OI-Start事務局
(岡山大学自然科学系総合研究棟6F第1区画)
TEL:080-7178-7277・090-7185-8436
E-mail:oi-start◎okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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