本学グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)の学生5人が、11月10日に香川県高松市で開催された「第7回日ASEANスマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合」(主催:国土交通省)に参加しました。会合には、ASEAN諸国、ASEAN事務局および日本から政府関係者、都市開発の専門家、民間企業などが集い、インクルーシビティの観点を踏まえたスマートシティ実現に向けた取り組みについて議論が行われました。
この年次会合は2019年の開始以来、日本とASEAN間のスマートシティ分野における連携強化を目的として毎年開催されています。今年のテーマは「インクルーシビティ」で、基調講演に続き、ASEANにおける取り組みの紹介や、防災、人間中心のデザインなどをテーマとした全体会合やパネルディスカッションが行われ、各地の成功事例やその要因について活発な議論が交わされました。
GDP生たちは学生コーディネーターを務め、会合出席者・関係者席で会合を傍聴したほか、官民によるビジネスマッチング・セッションに参加しました。このセッションは、都市化や交通、廃棄物管理、スマートインフラなどの分野で技術を持つ日本企業と、ASEAN各国の省庁関係者をつなぐことを目的としています。学生たちは、ASEAN側代表団に付き添い、企業とのコミュニケーション支援を担当しました。
4年生のNguyen Kha Manhさんは「政府関係者や専門家が参加していて、私たちがどこまで貢献できるか最初は不安でした。しかし、このようなハイレベル会合に参加し、地域協力がどのように形づくられていくのかを間近で見ることができるのは非常に貴重な経験でした。ASEANと日本の橋渡し役として、全力でサポートに取り組みました」と述べています。
会合を通じて学生たちは、JICAをはじめとする国際開発機関と日本企業が協働し、都市洪水や、廃棄物処理、交通渋滞、空間モニタリングなど、開発途上国の都市課題に取り組む様子を知ることができました。また、国境を越えた対話の重要性、そして各国が協力してより強靭な未来を築いていく意義について理解を深める機会となりました。
学生たちは、このような貴重な機会を提供してくださった国土交通省への感謝を述べるとともに、今回得た経験や知識を今後の学びに積極的に生かしていきたいとの抱負を語っています。
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グローバル・ディスカバリー・プログラム生5人が第7回日ASEANスマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合に参加
2025年11月26日