本学総合技術部は、1月30日に「SX(Shared Transformation)プラットフォームシンポジウム~”借りる”からはじめる新たな研究基盤強化の構築~」を開催しました。本シンポジウムは、一般社団法人研究基盤協議会(CORE)主催の「研究基盤EXPO2026」の一環として行われ、本学技術職員と事務職員らが協働して企画・運営を行い、昨年、一昨年に引き続き3年連続の参画となります。今回はオンライン形式で実施し、大学関係者のみならず企業や官公庁なども含めたさまざまな職種から214人が参加しました。
冒頭の那須保友学長の開会あいさつに続いて、佐藤法仁副理事・副学長・総合技術部本部長・上級URAがSXプラットフォームについて説明しました。講演では、わが国の研究基盤を支える研究機器に焦点を当て、他国より研究環境が悪化傾向にあることを踏まえ、研究機器の「買う」から「借りる」への行動変容によって、研究力強化や人材育成といったメリットに加え、わが国の研究機器メーカーの研究開発力強化にもつながることなどに言及しました。
次に文部科学省科学技術・学術政策局参事官(研究環境担当)の髙山勇人参事官補佐より国の目線、日本電子株式会社SI事業戦略本部OI推進部の片桐慎一部長より理化学機器メーカーの目線、本学阿部匡史技術主幹より技術職員の目線で、大学・研究機関等の研究基盤やわが国の研究・イノベーション創出の強化につながる話題提供が行われました。
各講演後には佐藤副理事・副学長・総合技術本部長・上級URAをモデレーターに、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局研究環境グループの髙村康裕上席政策調査員と片桐部長、阿部技術主幹をパネリストに迎えたトークセッションを実施。研究機器の購入や維持における高いコスト、リース・レンタルの実情、中古市場の活性によるわが国研究現場への恩恵などといった点に触れ、SXプラットフォームが提供する「借りる」という選択肢の有効性について活発な議論が交わされました。
プログラムの終盤にはCOREの岡征子理事・副会長より、「本日の議論は、研究基盤EXPO2026のテーマである『共創する研究基盤:革新と連携が拓く新たなステージ』をまさに体現するものでした。大学、大学職員、研究者、企業職員、行政の方、また企業様が同じ視座で課題を共有し、未来を描く姿こそ、これからの研究基盤を支える力になると確信しています」と講評が行われました。
本学は引き続き、わが国全体の研究・イノベーション創出強化のため、他大学・機関の課題を自分事と捉え、率先して課題解決に向けて決断し、行動し続けます。今後も「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の採択大学であり、地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の絶え間ない変化と挑戦と、それを担う技術職員の活動にどうぞご期待ください。
〇那須保友学長のコメント
本年度も研究基盤EXPOの一環としてシンポジウムを開催できたこと、関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。今回のSX(Shared Transformation)プラットフォームは、設置費、保守費、修理費、撤去費の4つの経費が無料という、今までにないレンタル・リースサービスです。必要最低限の研究機器などは購入し、それ以外はお得に借りる。私はこのSXプラットフォームは、大学・研究機関等が本気で研究環境・研究基盤を改善するための財務マネジメントと全学的な研究機器整備・管理への本気度を測る「リトマス試験紙」ではないかと感じています。
私たち大学は変わらなければいけません。そのためのきっかけはいくつも転がっています。それを拾い上げ、変化への行動を決断、実行することが重要です。今後も「岡山大学のため」ではなく、「わが国全体のために」の視点を忘れずに、変化を促す取組に果敢に挑戦していきたいと思います。ぜひわが国の大学・研究機関等の変化にご期待ください。
<参考>
・研究基盤EXPO2026
・SXプラットフォーム
・岡山大学シンポジウム「チーム共用による技術職員組織構築の過去・現在・未来」を開催(2024年度開催)
・産官学で連携したオールジャパンの人財育成に向けて「研究基盤EXPO2025」を幹事校として開催(2025年度開催)
【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部
TEL:086-251-8816
E-mail:sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
SXプラットフォームシンポジウム「“借りる”からはじめる新たな研究基盤強化の構築」を開催
2026年02月24日