国立大学法人 岡山大学

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腸管出血性大腸菌O157への注意について

2012年06月29日

報道発表が有りましたが,本学の学生複数名が腸管出血性大腸菌O157による腸炎を発症しました。幸い症状は重篤ではなく,快方に向かっております。現在,保健所が主体となって,感染源の特定に努めているところです。

「O157」は一般に,気温が高い初夏~初秋にかけて多く発生します。国内の感染事例で原因食品等と特定あるいは推定されたものは,井戸水,牛肉,牛レバー,ハンバーグ,サラダ(生野菜)などです。腸管出血性大腸菌はこのように様々な食品や食材から見つかっていますが,特に牛肉は注意が必要であり,十分に加熱することが重要です。

(1)腸管出血性大腸菌O157にかからないために
腸管出血性大腸菌は他の食中毒菌と同様加熱や消毒薬により死滅します。したがって,通常の食中毒対策(食中毒予防の3原則)を確実に実施することで予防可能です。

<食中毒予防の3原則>
1.「清潔」 手洗いをよくする。 調理器具を清潔にする。 ふきん,まな板,冷蔵庫の中も!
2.「新鮮」 新鮮なものを新鮮なうちに食べる。 冷蔵庫を過信しない。
3.「加熱」 食品は十分に加熱して中まで火を通す。 加熱したものを生ものと接触させない。

(2)下痢など腸炎の症状が出た場合
腸管出血性大腸菌の感染では,全く症状がないものから軽い腹痛や下痢のみで終わるもの,さらには頻回の水様便,激しい腹痛,著しい血便とともに重篤な合併症を起こし,時には死に至るものまで様々です。発熱はあっても,多くは一過性です。
激しい腹痛と血便がある場合には,特に注意が必要です。下痢の原因が腸管出血性大腸菌であるかどうかを確認するためには,医師の診察・検査が必要になります。

疑わしい症状があるときは早めに保健管理センターに相談するか,病院を受診して適切な治療を受けるようにして下さい。

参考  
1.厚生労働省ホームページ
  腸管出血性大腸菌Q&A: http://www1.mhlw.go.jp/o-157/o157q_a/
2.家庭や施設における二次感染予防ガイドブック:
  http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/koho/kansen/files/nijikansen.pdf
3.岡山県HP 食中毒注意報発令!
  http://www.pref.okayama.jp/page/detail-101924.html

【本件問い合わせ先】安全衛生部保健衛生管理課 企画調整グループ  TEL:086-251-7286

(12.06.29)

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