国立大学法人 岡山大学

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高井和彦教授の日本化学会賞受賞記念講演会を開催

2014年06月25日

 本学大学院自然科学研究科有機金属化学研究室の高井和彦教授が、化学の基礎または応用に関する貴重な研究を行い、その業績が特に優秀な研究者に贈られる公益社団法人日本化学会の「第66回日本化学会賞」を受賞したのを記念し、6月14日、本学津島キャンパスの工学部大講義室で受賞記念講演会を開催しました。
 高井教授は、「4-7族金属の特性を活かした有機合成反応の開拓」と題して、これまでの研究を紹介。詰めかけた学生や教職員ら約160人に熱心に語りかけ、「合成反応の開発では、まだまだ実験してみないとわからないことが多いですが、分子の世界の工具である合成反応の発展は、つくれる化合物の可能性を広げるだけに、これからも実験を通してさらに有用な反応を開発していきたい」と、抱負を述べました。
 本学の山本進一研究担当理事・副学長が、「高井教授が発見した『高井反応』をはじめとする様々な有機合成反応は、基礎研究など学問の場だけではなく、産業界でも活用され、私たちの生活に役立っています」と祝辞。「第40回日本化学会賞」(昭和62年度)を受賞した鳥居滋本学名誉教授も、高井教授の研究にかける情熱とそこから生まれた革新的な成果に賞賛の言葉を贈りました。
 本学は平成25年8月、文部科学省の「研究大学強化促進事業」に採択されており、当事業の本学における研究拠点である研究特区「グローバル最先端異分野融合研究機構」(G研究機構)では、研究の核(コア)として、「超伝導・有機エレクトロニクス研究コア」と「生体光変換システム研究コア」が設けられています。高井教授の研究は、これらのコアを中心に本学が世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ:岡山大学」となるための重要な研究であり、今後も積極的な研究活動を進めていきます。

第66回日本化学会賞:http://www.chemistry.or.jp/news/information/H25prizelist.html

【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科 教授 高井和彦
TEL:086-251-8097

(14.06.25)

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