国立大学法人 岡山大学

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アラムスさんが論文賞 日本人工臓器学会

2014年10月22日

 本学大学院医歯薬学総合研究科博士研究員のアラムスさんが、10月17~19日に開催された「第52回日本人工臓器学会大会」(札幌市)で、論文賞を受賞しました。同賞は、日本人工臓器学会の学会誌『Journal of Artificial Organs』に昨年掲載された論文の中で、優秀論文に与えられる賞です。
 受賞論文は、アラムスさんの博士論文でもあり、岡山大学方式人工網膜「OURePTMの効果をラットで検証した研究をまとめています。学会最終日の19日には、アラムスさんの受賞講演が行われ、「視力を失った患者さんに再び光を取り戻すため、今後も精力的に研究を進めていきたい」と熱く語り掛けました。
 「OURePTM」は、本学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)の松尾俊彦准教授と大学院自然科学研究科(工学系)の内田哲也准教授が医工連携研究として研究開発し、岡山大学病院で医師主導治験の準備を進めています。アラムスさんは中国内モンゴル自治区からの留学生で、博士課程修了後、公益財団法人両備檉(てい)園記念財団の研究助成金による本学の博士研究員として、人工網膜の研究を続けています。
 本学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、研究の量、質において世界的に存在感のある「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」を目指しています。また、岡山大学病院は平成25年4月に厚生労働省が選定した中国・四国地区唯一の「臨床研究中核病院」として、同地区の基幹病院とのネットワークを利活用した大規模な臨床研究や治験、基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究(トランスレーショナル・リサーチ)を精力的に実施しています。医工連携研究である岡山大学方式人工網膜研究は、これらの強みを最大限に利活用したもので、今後、社会や医療現場が求める革新的技術をより早く届けられるように研究を推進していきます。

【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(医学系)准教授 松尾俊彦
TEL:086-235-7297

(14.10.22)


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