国立大学法人 岡山大学

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日本酒、料理味わいながら研究紹介 後楽園で「技と伝統」のシンポジウム

2014年11月20日

 本学大学院教育学研究科の寺澤孝文研究室は10月25日、日本酒と料理を味わいながら最新の研究成果を紹介し、語らうイベント「技と伝統の継承のメカニズム~匠の直感は何処から生まれてくるのか~」を後楽園鶴鳴館で開催しました。
 山本進一研究担当理事・副学長が森林学と酒造り・日本の伝統文化の関わりについて紹介。シンポジウムでは「匠の直感は何処から生まれるのか」をテーマに、ナカシマプロペラ株式会社イノベーション室の久保博尚室長、日本料理きく井の菊井光紀店主、寺澤教授の3人が講演しました。
 市民、学生ら44人が聴講。久保室長は、先端の工業技術と匠の職人技の融合によって、世界の中で圧倒的な競争力を持つプロペラが生まれる背景を語りました。菊井店主は、「新たなものを創造しようとする長い営みの中で、和食の技が手に入る」など、匠の直感について話題提供。寺澤教授は、「マニュアルにできない、体で覚え、継承する伝統的な職人技や、高次な直感が、人が触れる感覚的な情報の膨大な蓄積によって“生成”される」という最新の研究知見を紹介しました。
 フリーディスカッションもあり、岡山の蔵元のグループ「岡山ZARU」が厳選した10種類の日本酒と、大学生や料理人のアイデアを取り入れた洋食弁当が振る舞われました。蔵元による音楽グループ「THEるず」の演奏もあり、盛り上がりました。
 本イベントは、平成26年岡山市ESD採択事業「食と大学を通して人を学ぶ会ワーキンググループ」と、文部科学省科学研究費補助金「縦断的大規模調査法を基礎とした因果推定研究の創出」の一環。今後も本学では、異分野の人たちをつなぎ、学術的価値を広める地域貢献活動を実施していきます。

第1回技と伝統の継承のメカニズム~酒造りの技と伝統を科学でひも解く~://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id2864.html

【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科 教授 寺澤孝文
TEL:086-251-7714

(14.10.20)


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