シロアリの女王フェロモンの特定に世界で初めて成功
2010年07月06日
環境学研究科松浦健二准教授らの研究グループは、シロアリの女王が分泌し、巣内
の他の個体が繁殖するのを抑制している「女王フェロモン」の化学成分を世界で初め
て特定し、平成22年7月第2週発行の米国科学雑誌「米国科学アカデミー紀要
(PNAS)」に発表しました。
シロアリのように社会生活を営む昆虫では、繁殖と労働の分業が発達しており、現
役の女王はフェロモンによって他の個体が女王になって産卵するのを抑制しています。
この女王フェロモンの成分は特定が困難で、半世紀以上にわたり正体不明の、言わば
幻のフェロモンでした。今回の発見により、人工的にシロアリの女王分化を阻止する
ことが可能になりました。
詳細は以下のURLをご覧ください。
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-100702.pdf
【本件問い合わせ先】
岡山大学大学院環境学研究科
准教授 松浦健二
TEL:086-251-8379