国立大学法人 岡山大学

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小児肝移植実績が評価 八木教授が山内逸郎記念賞を受賞

2015年06月12日

 小児医療や母乳育児の推進に功績があった県内の医療関係者をたたえる「山内逸郎記念賞」に、岡山大学病院肝・胆・膵外科の八木孝仁教授が選ばれ、6月7日、岡山市内で表彰式が開催されました。
 岡山大学病院肝・胆・膵外科は、中四国における唯一の小児肝移植センターとして1997年から58例の小児肝移植を実施。小児肝移植特有の技術的問題を克服して優秀な移植成績を上げてきたことが評価されました。八木教授は、「日本の小児医療領域における岡山県が生んだ巨人・山内先生の名を冠した賞をいただくことになり、身に余る光栄です。今後も小児の難治性肝疾患を克服すべく、岡山大学病院の技術と英知を結集し、トップランナーとして難病に対する肝移植に積極的に挑戦していきたい」と話していました。

 1996年から358例の肝移植を実施(うち脳死肝移植20例、脳死肝腎同時移植3例)している岡山大学病院肝・胆・膵外科は、中四国随一、全国第5位の肝移植センターとして機能しています。
 小児肝移植成績は秀逸であり小児肝移植全体で90%の5年生存率を誇ります。胆道閉鎖症などの胆汁うっ滞性小児肝疾患の移植では、1年生存率100%、5年生存率97.4%と全国平均を大きく凌駕する成績をあげています。また、小児難治性肝疾患に対しても、移植肝動脈吻合での顕微鏡手術の撤廃による手術の合理化、低体重児に対する単区域グラフト移植の開発、進行肝芽腫に対する全肝摘出と下大静脈再建や白血病治療後の肝不全(VOD)に対する肝移植など小児肝移植特有の技術的問題を克服しています。

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院肝・胆・膵外科
(TEL)086-235-7257

(15.06.12)

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