国立大学法人 岡山大学

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コメのカドミウム蓄積を抑制する遺伝子の発見

2010年09月07日

 資源植物科学研究所の馬建鋒教授らの研究グループは、人体に有害な元素でイタイイタイ病の原因物質とされているカドミウム
(Cd)が、コメやワラに蓄積するのを抑制する遺伝子を発見し、米国科学雑誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表しました。

 馬教授は、世界各地のイネから選抜したCdの高集積品種と低集積品種を調査し、遺伝子の同定に成功。こうした働きをする遺伝子の
発見は植物全体でも世界初の成果です。Cdは安全基準値を超えると次第に人体に蓄積し、健康に悪影響を与えるため、主食である
コメや野菜などのCd濃度は低減させる必要があります。この遺伝子をより強く発現させると、コメ中のCd濃度を著しく低下させることが
でき、今後、安全なコメの生産に寄与できるほか、他の植物でも探索し、農作物全般の安全にもつながる可能性があります。

詳細は以下のURLをご覧ください。
//www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-100903.pdf

【本件問い合わせ先】
岡山大学資源植物科学研究所
教授 馬 建鋒
TEL:086-434-1209

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