国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

植物研が第2回IPSR国際トレーニングコースを開催 

2015年09月10日

 本学資源植物科学研究所は8月24日~28日、「第2回国際トレーニングコース(2015 IPSR International Training Course: Methods in Plant Stress Research)」を同研究所で開催しました。
 国際拠点化を目指した活動の一環として、2014年度から実施している同コースは、国内外の若手研究者の育成、交流を目的に行っています。
 今回、イギリス、アメリカ、台湾の研究者3人と日本から3人(うち1人はバングラデシュからの留学生)の若手研究者が受講。質量分析機器を用いたさまざまな分析手法とデータ解析法の習得に励みました。
 受講者は同研究所の共同利用機器(MALDI-TOF-MS、LC-MS/MS、GC-MS)を用いて、①植物共生微生物の迅速同定・分類、②ストレス関連植物ホルモンの分析、③害虫に誘導されたイネ由来揮発性物質の分析などを学びました。
 同コースは、分析方法の理論的背景などを受講後、各種質量分析装置を用いた解析を実践。実際に参加者がサンプルの調整段階から行うことで、分析を確実に理解できるようにしています。今年度は、4月に竣工したばかりの植物科学研究棟の実験室を利用し、快適な実験環境で解析を行いました。
 このほか、米国ニューヨーク州・コーネル大学のボイス・トンプソン(Boyce Thompson)植物科学研究所(BTI)のエリック・リチャード(Eric Richards)教授による特別セミナー「The interface between epigenetics and plant stress responses」も開催。リチャード教授は、長年にわたり研究してきたエピジェネティック制御の概念と環境ストレス応答との関連について紹介しました。また、リチャード教授によるラウンドテーブルセミナーも行われ、受講者はエピジェネティクスと環境応答や進化との関係について理解をより深めました。
 さらに、受講者は自身の行っている研究を紹介したり、議論しあったりして研究の視野と交流の輪を広げました。

詳細は以下のページをご覧ください。
http://www.rib.okayama-u.ac.jp/information/20150902.html

【本件問い合わせ先】
資源植物科学研究所 教授 ガリス・イバン
TEL:086-434-1235

(15.09.10)


年度