国立大学法人 岡山大学

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馬教授、山地准教授に「Highly Cited Researchers 2015」認定証を授与

2016年05月13日

 トムソン・ロイター社が科学研究の各分野において、その年の最も注目を集めた研究者を選定する「論文の引用動向分析による、影響力の高い科学者(Highly Cited Researchers)」(2015年)に、資源植物科学研究所(IPSR)の馬建鋒教授、山地直樹准教授が選出され、4月27日、認定証の授与式が本学にて行われました。
 「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)」は、科学研究の各分野において高い影響力を持つ科学者を論文の引用動向から分析したもので、今回は全世界で3,126人の科学者が選出され、日本の研究者は80人が選出されています。本学から「Highly Cited Researchers」に選出されたのは今回が初めてであり、1度に2人の選出は極めて画期的なことです。
 授与式には、トムソン・ロイター社を代表して三輪唆矢佳アカウントマネージャーが参加。本学からは森田潔学長、山本進一理事・副学長(研究担当)、森川研究推進副本部長、リサーチ・アドミニストレーター(URA)が参加しました。今回の授与にあたり森田学長は、「本学からHighly Cited Researchersに選出されるほどの秀逸な研究者を一度に2名も認定されるのは、大変誇りに思います。馬教授、山地准教授のさらなる活躍を期待しています」と激励しました。
 馬教授と山地准教授らはこれまでに、植物が受けるさまざまなストレスのうち、栄養不足や有害金属の過剰などを含むミネラルストレスに対して植物が持つ耐性機構の解明に取り組んでいます。特に植物がどのようにして生育に必要な栄養分を獲得し、各器官へ輸送するか、また有害な金属をいかにして無毒化するかについて圃場レベルから遺伝子レベルまでの研究を精力的に行っており、この世界を先導する研究成果が今回の選出につながったと思われます。
 本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。これまでに強みある分野の研究力強化・促進を戦略的かつ精力的に行ってきており、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の報告資料「研究論文に着目した日本の大学ベンチマーキング2015」でTop10%補正論文数(研究の質)の伸び率が全国第2位、ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)のレポート「Nature Index 2016 Japan」で高品質論文数の伸び率が全国第2位、トムソン・ロイター社がわが国全大学で実施した「インパクトの高い論文数分析による日本の研究機関ランキング」で第10位(研究機関で13位)にランクインするなど、目覚ましい成果を出しています。これらの成果には、馬教授と山地准教授らの秀逸な研究成果も大きく寄与しています。今後、本学の強み領域のひとつである植物分野のさらなる強化・促進を進め、世界をリードし、かつ社会に研究成果を還元できる研究大学として運営強化を図っていきます。

論文の引用動向分析による、影響力の高い科学者(トムソン・ロイター社):
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2016/Scientific-Minds-2015/

【本件問い合わせ先】
 資源植物科学研究所 教授 馬 建鋒
 TEL:086-434-1209

(16.05.13)


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