本学は1月29~30日、社会人基礎力養成のための実践型社会連携科目「実践コミュニケーション論」の成果発表会を津島キャンパスで開催しました。経済学部と工学部の1~3年生34人が協力企業から提示された課題に対する提案を発表しました。発表は、AとBの2クラス各4チームに分かれて実施。Aクラスの課題は、『山陽新聞社が、今後生き残っていくための事業の提案』。学生らは事前に山陽新聞社本社(岡山市北区柳町)を訪問し、編集局や総務局の社員から、会社理念や業務内容、課題の背景などを詳細にヒアリング。それをもとに、読者・新聞社・地域社会など多角的な視点に立って熱い議論を重ね、独創性豊かな提案作成に取り組みました。
Bクラスの課題は、内山工業株式会社からの「発泡スチロールの新用途提案」。同社の片岡浩二発泡事業部長、関連会社である東洋コルク株式会社の村岡知紀岡山工場長による、発泡スチロールの特性や市場についての講義や発泡実験を行いました。また、赤磐市にある東洋コルク株式会社岡山工場にて発泡スチロールの製造現場を見学し、そこからヒントを得てアイデアを膨らませ、提案を作成しました。
成果発表会で学生らは、アイデアをコンペ形式で発表。Aクラスでは、山陽新聞社編集部の岡山一郎編集委員室長、社長室の喜多功経営企画部長、メディア企画部の馬場信彰副部長、編集局総務の中田秀哉氏、人事部の古舞雅子氏をゲスト審査員として迎えました。新聞社の早朝配達網を生かしたサービス「さんようかあさん」、新聞記者の文章力を武器にした「さん記者のみかた」、ハイパーローカル色をさらに強めた対談記事「ぽかぽかピーポー」、普段新聞を読まない層をターゲットにした情報誌「Hot-suる」など、それぞれ山陽新聞社の強みを生かした事業を提案しました。Bクラスでは、内山工業株式会社XP(エキスパート)矢野公二氏と片岡氏、村岡氏をゲスト審査員として迎え発表。各チームからは「EPSタンブラー」「楽しいBBQセット」「プロジェクトUCHIYAMArt」「Imaize」の4つのユニークな企画案が出されました。
2012年度から開講している実践コミュニケーション論は、経済・工学部の学生がともに学ぶ学部横断の授業が特徴。文理融合でのPBL(課題解決型学習)によって、コミュニケーション能力やチームで働く力など、社会人としての基礎力を養うことを目的としています。
<参考URL>
●過去の受講生が制作したPRサイト
http://www.e.okayama-u.ac.jp/practice_communication/
●「岡山大学実践コミュニケーション論」Facebook
https://www.facebook.com/practice.communication/
【本件問い合わせ先】
地域総合研究センター 副センター長・教授 前田 芳男
TEL: 086-251-8491
全学教育・学生支援機構 助教 鈴木 真理子
TEL: 086-251-8546
文理融合の実践型社会連携科目「実践コミュニケーション論」の成果発表会を実施
2019年02月04日