本学は10月25日、創立70周年を記念して、本学第1期卒業生で岡山大学Alumni（全学同窓会）会長の小長啓一氏を演者にお迎えし、創立五十周年記念館金光ホールで講演会を開催しました。
　当日は本学学生を中心に、卒業生や学内関係者など400人を超える参加があり、立ち見が出るほどの大盛況となりました。講演会は小長氏の後輩である法学部学生の司会により進行。小長氏は「高い志を持って頑張ろう－田中角栄氏生誕100周年に想う－」と題し、田中角栄元首相秘書官や通商産業事務次官などを歴任した自身の経験を振り返り、これからの社会のリーダー候補となる本学学生へ向け、リーダーに求められる資質や心構えを説き激励しました。「日本列島改造論」や「日中国交正常化」といった教科書に出てくるようなキーワードが次々に飛び出し、昭和の激動の歴史を歩んでこられたことを感じさせる小長氏の講演を、来場者は熱心にメモをとりながら聴いていました。質疑応答では、岡山大学の魅力向上に取り組むサークル「岡プロ！」のメンバーが、本学創立70周年を記念して制作したタンブラーを小長氏に贈呈する一幕もあり、小長氏も笑顔で受け取りました。
　最後に本学法学部の河原祐馬法学部長が、「日中国交正常化などの難しい舵取りをしていた田中角栄氏を間近で見てこられた小長氏の講演は、政治学者としても非常に興味深いものでした」と感想と謝辞を述べ、講演会を締めくくりました。
　なお、講演会に先立って、小長氏のこれまでの本学への格別のご貢献に対し、上田久利名誉教授が制作した小長氏の胸像レリーフを創立五十周年記念館交流サロンに設置し、その除幕式を行いました。

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