国立大学法人 岡山大学

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学生や市民が企業とともに新サービス・商品の創出に取り組む「岡山リビングラボ オープンイノベーションプログラム」を開催

2019年11月05日

 大学院ヘルスシステム統合科学研究科および研究推進機構は10月15日、学生や一般市民が災害時支援サービスの創出について企業とワークショップ形式で討議し、考える「岡山リビングラボ オープンイノベーションプログラム」を、岡山市北区駅前町の複合商業施設・ICOTNICOTで開催しました。
 「リビングラボ」には「Living」(生活空間)の「Labo」(研究室)という意味があり、生活に関わるサービスや商品の開発プロセスに地域の方などのエンドユーザーを企画段階から巻き込み、実際に事業化を目指す「共創」の取り組みです。リビングラボはヨーロッパを中心に世界中で開催され、わが国でも先駆的な自治体や企業、大学等による取り組みが始まっています。本学においても、革新的なサービス・商品の創出支援を通じて、地域住民や企業従業員の方々の健康や生活全般に関わる課題を解決するため、地域住民、学生・研究者、自治体、企業などさまざまな主体が集まり、異分野の組み合わせによるイノベーションの創出を図るオープンイノベーションのプラットフォームとして「岡山リビングラボ」を10月から開始しました。
 本プログラムは「岡山リビングラボ」の一環として、志水武史同研究科准教授がファシリテーターとなり開催。「災害時の生活支援サービス」をテーマに要介護者や在宅療養患者、子ども、外国人等の社会的弱者にも配慮した、災害時に望まれる医療・介護・生活支援等サービスについて、患者等への災害支援実績のある帝人(株)(東京都千代田区)をゲストに迎え、討議しました。
 ワークショップには学生や市民、企業関係者など約30人が参加。参加者は数人のチームに分かれて討議し、「被災時のお金や行政に関する手続きがわからない」など災害時の生活支援サービスに関する課題を抽出。その課題を解決できる事業プランについて、9つのマスを紙に描き、そのマスをアイディアで埋める「マンダラート」で考えを深め、さらにそのアイディアをグループごとに分類する「KJ法」で整理した後、ビジネスモデルを9つの要素に分けて考える「リーンキャンバス」を使って事業プランの構築に取り組みました。最後には、各チームが「金融機関が自治体とタイアップし、行政手続きを代行する」などの事業プランをプレゼンテーションし、志水准教授と帝人の担当者が事業化に向けたアドバイスを送りました。
 参加者からは、「チームでアイディアを出し合うのが楽しかった」、「限られた時間の中で課題を抽出し、解決策をチームで導き出す、とても良いトレーニングになった」などの感想が寄せられました。
 次回の「岡山リビングラボ オープンイノベーションプログラム」はロート製薬(株)(大阪府大阪市)をゲストに迎え、11月14日にICOTNICOTにて開催いたします。詳細はこちらをご覧ください。

【本件問い合わせ先】
大学院ヘルスシステム統合科学研究科
特任准教授 志水 武史
TEL:086-251-8612

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